親は日中に寝ている?
その姉弟は、とても人懐っこくてよく笑い、一見、どこにでもいる小学生のように見えました。しかし、よく見ていると公園にいる大人なら誰にでも話しかけたりして、甘えたがる様子がうかがえます。もしかして家で親に甘えられていないのかな、と感じる私。
夕方の公園で娘がその姉弟と一緒に遊んでいるときに「お母さんは家にいるの?」と聞くと、「いるよ。寝てるけど」という返事がほとんど。
しかし、その姉弟からの家庭環境に関するSOSはないので、私は気にかける程度に留めていました。
初めて母親と対面
そんな日々が流れ、娘が4歳になったある夏の日のこと。外は暑いので公園には行かず、娘とショッピングモールに出かけ、フードコートで食事をしていたときです。あの姉弟が少し離れた席から「Aちゃーん!(娘の名前)」と呼んでいるではありませんか。
その横には母親らしき人も。私は今まで姉弟が娘と遊んでくれたお礼を伝えるために席を立ち、どんな人か不安を抱えながら近づいていきました。
私が「いつも遊んでくださりありがとうございます」と伝えると、姉弟の母親は「こちらこそありがとうございます!」と満面の笑み。続けて「私、常夜勤の仕事で日中は寝ていて、公園に全然一緒に行けなくて。いつも遊んでいる話を聞いています」と明るい表情で教えてくれました。
私は、夜勤のために日中寝ているのは仕方ないことだと納得。育児放棄ではなくてよかった……とホッとしました。「もし日常で困ったことがあれば声をかけてください」と伝えた私。せっかく子どもたちが仲良くなったので、これからはママ友としてお付き合いしていこうと思っています。
著者:下園ひかり/30代女性・ライター。4歳の娘、2歳の息子、夫との4人暮らし。バックパッカーとして2年間で25カ国を周遊した経験あり。さまざまな国で生活した経験から、常識にとらわれない育児を実践中。自身の育児経験をおもしろ話にして情報発信するブロガー兼ライター。
イラスト:ゆる山まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています