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「園長先生の奥さまは何て言っていた?」園長派と主任派に揺れる園で初担任の私が戸惑ったワケ

私は保育教諭として転職し、初めて3歳児の担任を任されたばかりでした。そのこども園では、園長先生の奥さまがクラスを出た後、主任が必ず「何て言っていた?」と聞きに来ていました。

 

指導の違いに戸惑った日々と、見えてきた職場の空気

そのこども園は、歴史ある家族経営の園でした。園に転職した当初、園長先生の奥さまが私の指導係を担当していました。園での活動や行事、おたよりの書き方まで丁寧に教えていただき、新しい職場にも少しずつ慣れていくことができました。

 

しかし、園長先生の奥さまから教わったことを実践すると、主任から「それは違う」と別の方法を示されることが多々ありました。

 

時には、見ていないはずの私の保育内容を主任が把握していることもあり、私は不思議でなりませんでした。そのころから、園長派と主任派という派閥のような空気があることに気付きました。

 

やさしい先生の「もう一つの顔」

ある日、廊下で主任とパートの先生が私のクラスの様子について話しているのを聞いてしまいました。「今日は△△をしていましたよ」「あのやり方で進めていましたよ」と話していたのです。

 

そのパートの先生は、どちらにも偏らないように見える気さくな方でした。私のクラスの前を通るたび、子どもたちに明るく声をかけてくれる、人気の先生でした。

 

けれど、他の職員から「あの先生は主任派だよ」と聞かされ、これまでの出来事が一気につながりました。何げない雑談の中で、自然と私の保育内容を聞き出されていたのです。まさか、その内容が主任に伝わっていたとは思いませんでした。

 

 

自分を守るための選択

それ以降、その先生が近くにいるときは主任派のやり方で保育を進め、それ以外のときは自分の判断で進めるようにしました。正直、気を張る毎日でした。結婚を機に年度末で退職しましたが、あの1年は今でも強く印象に残っています。

 

まとめ

派閥のような人間関係は自分とは無縁だと思っていましたが、実際にその中に入ってみると、想像以上に気をつかう世界でした。誰がどこで見聞きしているかわからない環境の中で、自分の言葉や行動が思わぬ形で伝わることの重みを実感しました。

 

この経験から、どのような環境でも自分の言動が周囲にどう受け取られるかを意識する大切さを学びました。これからは周囲の状況にも目を向けながら、自分の考えを丁寧に伝え、少しずつ信頼関係を築いていきたいと思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:坂本育海/20代女性・主婦

イラスト:はせがわじゅん

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)

 

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