わが家のお風呂から出たママ友の第一声
長男が年長、次男が年中のころ。数カ月後の小学校入学を見据えて、小学校近くの賃貸マンションへ引っ越しました。
同じ時期に入居してきたご家族は、ママが私と同い年で男の子2人のママ。子どもたちも全員同じ幼稚園に通うことになったため、すぐに意気投合しました。幼稚園から帰ったあとは一緒に公園で遊ぶことも多く、「いいママ友ができたな」と思っていたのです。
ところが、引っ越しから2週間ほどたったころ。夜の9時過ぎにママ友から「給湯器が壊れちゃって……。お風呂を貸してもらえない?」と連絡がありました。
私は子どもたちを寝かしつけたあとで、すっぴんにパジャマであとは夫の帰宅を待つだけのリラックスモード。少し迷いましたが、汗をかいた幼い子どもたちがお風呂に入れないのはかわいそうだと思い、ママ友家族を迎え入れることに。
ところが、その判断をすぐに後悔することになります。お風呂から出てきたママ友は、開口一番、「あのさぁ、シャワーの水圧、弱くない? すごく使いづらかった。シャワーヘッド替えたほうがいいよ」とひと言。
困っていると聞いて家を開け、お風呂まで貸した相手から返ってきたのは「ありがとう」ではなく、まさかのダメ出し。あまりに予想外で、思わず言葉を失ってしまいました。
さらにその間、ママ友の子どもたちはわが家のおもちゃ棚から次々とおもちゃを出し始め、リビング中を走り回って大はしゃぎ。わが家の子どもたちは寝たばかりだったため、「もう夜だから、小さい声で遊んでくれるとうれしいな」とお願いしました。
それでもママ友は子どもたちをほとんど注意せず、「ほら、怒られるから帰るよ」と声をかけるだけ。その言い方に、まるで私が悪者になったような気持ちになり、モヤモヤしてしまいました。
それでも子どもたちは遊ぶのをやめず、「まだ遊びたい!」と大泣き。すると今度はママ友がイライラし始め、「いい加減にしなさい!」「早く帰るよ!」と大声で怒鳴りはじめたのです。静かな夜のマンションに響く声に、「近所に迷惑をかけてしまわないかな」「せっかく寝たわが子が起きたらどうしよう」と、私は気が気ではありませんでした。
なんとか子どもたちを連れて帰ってくれましたが、玄関のドアを閉めた瞬間、どっと疲れが押し寄せました。自分の子どもを寝かしつけたあとの何倍も疲れた夜になりました。
子育て中は「困ったときはお互いさま」と助け合う場面もたくさんあります。そう思う気持ちは今も変わりません。でも、その気持ちが心地よい助け合いになるかどうかは、お互いへの思いやりや感謝のひと言があってこそなのだと実感しました。
この出来事以来、”親しき仲にも礼儀あり”という言葉の意味を改めて実感。困っている人には手を差し伸べつつも、わが家と家族が心地よく過ごせる距離感も大切にしていこうと思っています。
著者:小林美織/30代女性/2019年生まれと2020年生まれの年子の兄弟の母。地方在住。趣味はイオンモール内の100円ショップとカルディと無印良品のパトロール。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※AI生成画像を使用しています
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