木本家の二男・幹也と結婚した梢は、義実家を初訪問した際、下着姿で現れた幹也の兄・草一の言動に驚きます。草一は仕事をせず、長く実家で暮らしている状態。義父母はやさしく話しやすい人たちですが、距離感の近さやデリカシーに欠ける一面があり、また義母が何かと草一を気にかける様子にも引っかかっていました。
その後生まれた、息子・葉介は、義実家に甘やかされて育ち、希望が叶えられないと大暴れするなど、わがまま放題。しかし、大人もラクをさせてもらえる義実家に、梢一家は頻繁に訪問していました。
しかし、梢が2人目・華を出産すると、義母はきょうだいで差をつけるように。葉介には甘く、華には厳しくあたるくせに、華を連れて行かないと怒鳴るほど執着する義母。義兄も、義実家に来続けることは子どもたちのためにならないと、幹也に忠告します。
一方、梢は妹・苗に指摘され、これまで義母に甘えてラクをし、葉介のしつけから逃げていたことに気づきます。その上、葉介が学校で仲間外れにされていること、それを妹・華が嘲笑していることを知ってショックを受けた梢は、子どもたちのため、しばらく義実家には行かないと夫に告げます。
猛反発する幹也でしたが、義母は幼いころからきょうだいを比べ、接し方に差をつけていたこと、優秀だった義兄は過度なプレッシャーと束縛からひきこもったこと、そこから義母は義兄に過度にやさしくし、幹也に目を向け始めたこと、兄が落ちぶれるほど幹也は心が満たされていったことを話してくれました。
その後、週末の誘いを受けても「しばらく『家族』だけで過ごす」と義母に伝え、電話を切った幹也。義母は梢にも電話してきましたが、同様に伝えると、義母は怒りを露わに「『家族』だけですって?」「私たちは『家族』じゃないの?」と豹変したのです。
「家族」にこだわる義母の言い分は…
















「私たちは『家族』じゃないの?」「梢さん、うちに来て楽してたじゃない」「今まで相当プレゼントしてきたはずよ」。そう義母からまくしたてられ、タジタジになりながらも、梢は、葉介が抱える人間関係の問題、葉介と華のきょうだい関係のために、家族で見直したいという話をしました。
加えて「葉介も華も平等な関係にしたい」と梢が言うと、義母は「平等?そんなの必要ない」と言い、下の者は上を支える、何かあれば後釜になるものだといい、「ましてや華ちゃんは女の子なんだから、葉ちゃんと平等でいいわけない」「きょうだい仲が悪いなんて、華ちゃんが我慢すべき」と言うのです。
さらに「あなたたちだけが『家族』と思わないで!」と、義母・義父・義兄を含めて家族であると義母は主張。「だから『家族』として週末は一緒に過ごすのよ!いいわね!」という言葉に、思わず電話を切った梢。
義母は「なんて恩知らずな嫁!」と言うと、「大丈夫よ、母さんが何とかするから」と義兄に向かってほほ笑んだのでした。
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義母は、きょうだい差別や男尊女卑の考え方も当然と思っているような人だったのですね。第1子である草一や葉介を意図的に大事に扱い、第2子である幹也は華は「上の子を支える存在」そして「何かあったときの後釜」として扱うなんて…、時代錯誤にも程があるように思います。
そして、義母が、何かと草一を幹也一家のイベントに一緒に参加させていたのは、草一も含め「家族」であることを、幹也や梢にわからせたかったから。そうすることで、自分の亡きあとも、「下の子」である幹也一家に「上の子」である草一のお世話をさせたかったから。そういう目論見があったのだと考えると、義母がやたら「家族」のくくりにこだわることにも納得できます。
第1子だろうと第2子だろうと、男であろうと女であろうと、誰もが1人の人間として尊重されるべきもの。誰かの後釜だったり、誰かを支えるために存在しているのではありません。人は誰しもがかけがえのない存在であることを忘れてはいけませんし、子どもたちにも伝えていきたいですね。
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音坂ミミコ