部活で娘だけが黙っていた理由
中学生の娘が所属していた部活でトラブルがあった際、話し合いの中で娘だけが何も話さなかったことがありました。顧問の先生からは、「娘さんだけが周囲に誤解されてしまうかもしれません」「自分の気持ちを言えないことで、将来苦労することもあるかもしれません」と心配の言葉をいただきました。
私は帰宅後、娘とゆっくり話をしました。すると娘は、「私は言い争いの場面が本当に苦手なの」と打ち明けてくれました。誰かとぶつかる空気になると、頭が真っ白になり、言葉が出なくなるそうです。
さらに、「自分は病気なのかもしれないと思って調べたこともあった」と聞き、私は胸が締め付けられる思いでした。
娘を支えていた兄の言葉
娘は以前、その悩みを兄に相談していたそうです。そのとき、兄はこう言ってくれたと話してくれました。
「普段は普通に話せるんだから大丈夫だよ。言い争う場面で言えなくなるのは、そういう空気ややりとりが苦手なだけだと思う」
「そんな自分を理解してくれないと感じる人たちに、無理して気持ちを話さなくてもいい。自分を理解してくれる人にだけ話せばいいんだよ」
と伝えてくれたそうです。その言葉に、娘はとても救われたと言っていました。
そして娘は、「話しても話さなくても、悪く受け止められると思ったから、私は話さないことを選んだ」と、自分の考えを静かに話してくれました。
母として気付かされた兄妹の絆
私は、娘がそんなふうに悩んでいたことに気付けなかった自分を、申し訳なく思いました。その一方で、兄が妹の気持ちを理解し、そっと支えてくれていたことに胸を打たれました。親が知らないところで、兄妹はそっと支え合っていたのだと感じました。
まとめ
娘の悩みを通して、私は「気持ちを話せる相手がいること」の大切さを改めて感じました。無理に自分を変えようとしなくても、理解してくれる存在がそばにいるだけで、人は救われることがあるのだと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:田中桃子/40代女性・会社員
イラスト:藤まる
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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