元夫がこだわって選んだ結婚指輪
結婚指輪は、元夫が「どうしてもこのデザインがいい」と選んだものでした。
内側にはブルーダイヤモンドを埋め込み、世界にひとつだけの特別な指輪にしたいというのも元夫の希望。そのぶん価格も高くなりましたが、「一生に一度の買い物だから」と元夫は譲りませんでした。
ところが、元夫のクレジットカードでは限度額が足りず、支払いは私名義のカードで分割払いをすることに。
「あとでちゃんと半分払うから」
そう言われて了承したものの、結局、お金が返ってくることはありませんでした。
結婚生活が始まると、元夫のお金に対する考え方はますますルーズになっていきました。約束を守らないことも増え、小さな不信感が積み重なっていったのです。
そんなある日、元夫が申し訳なさそうな顔で言いました。
「ごめん……結婚指輪、なくしたかもしれない」
家の中を一緒に探しましたが見つからず、私は「仕方ないね」と受け入れるしかありませんでした。
「なくした」は嘘だった
その後も夫婦関係は改善せず、何度も話し合いを重ねた末、離婚することになりました。離婚へ向けて荷物を整理していたある日、元夫の引き出しから一枚の紙が出てきたのです。
それは質屋の預かり証でした。品名の欄には「指輪」と書かれ、預けた日付は、元夫が「なくした」と話していた時期とぴったり一致しています。
私は思わず元夫に尋ねました。
「これって、もしかして結婚指輪?」
元夫はしばらく黙り込んだあと、小さくうなずきました。
「遊ぶお金がほしくて……質に入れた」
なくしたのではなく、自分で質に入れていたのです。
しかも、その結婚指輪は私名義のカードで分割払いを続けている最中でした。私には何の相談もなく、勝手に質入れし、そのお金は遊びに使っていたことを知り、言葉を失いました。
元夫がこだわって選んだ結婚指輪を勝手に質へ入れ、「なくした」と嘘をついていたこと。その事実を知り、離婚という決断は間違っていなかったのだと改めて感じました。
結婚生活では、お金の価値観も大切ですが、それ以上に大切なのは信頼だと感じています。あの結婚指輪をはめることはもうありませんが、無理に結婚生活を続けなくて本当によかったと、今では心から思っています。
著者:ともき/40代女性・バツイチの会社員。趣味は、ダンスとアイドルの追っかけ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
※AI生成画像を使用しています
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