謎の灰色の影…顔を近づけた瞬間、破裂!

足の付け根に、ポツンと何かができました。ちょうど下着のゴムが当たる場所だったので、歩くたびに擦れて、これがかなりの痛みを伴うのです。
最初は「ずいぶん大きなニキビができちゃったな」と軽く考えていたのですが、それにしてもサイズが大きすぎます。「一体これは何なのだろう」と、不安を抱えながら毎日鏡で観察する日々が続きました。
ある日、腫れの真ん中がうっすらと灰色になっていることに気付きました。「これ、何!?」と驚き、正体を突き止めようと顔を限界まで鏡に近づけました。周りの皮膚をグッとつかんで、さらによく見ようとした、そのときです。
「パチン」とそれは唐突に破裂しました。中から飛び出してきたのは、米粒よりひと回り小さいくらいの、なんとも妙な色をした粒。驚きのあまり固まってしまいましたが、すぐさまスマホでその正体を検索しました。
調べていくうちに、ようやく「粉瘤(ふんりゅう/皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来は剥がれ落ちる角質や皮脂が袋の中にたまってできる良性の嚢腫」かもしれないと思いました。
調べた内容から粉瘤かもしれないと思い、「正体のわからない怖いものではなさそうだ」と、ずっと抱えていた不安が少し和らいでいくのを感じました。何なのか見当がついたことで、張り詰めていた気持ちも落ち着きました。その夜は患部を清潔にして過ごしました。
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正体不明の不気味さはストレスでしたが、原因の可能性がわかり心が軽くなりました。今回は中身が偶然外に出ましたが、それだけで治ったとは限らないことや、自己判断の危うさを実感しています。今後は異変を感じたら、まずは専門医を受診しようと心に決めています。
【久野先生からのアドバイス】
粉瘤は、ニキビとは異なり自然治癒はしません。無理につぶすと、袋が皮膚の中で破れて炎症が悪化したり、二次的に細菌感染が加わって痛みや腫れが強くなったりする恐れがあります。根治を目指す場合は、袋を取り除く手術が必要です。痛みや腫れがある、急に大きくなった、何度も繰り返すといった場合は、早めに皮膚科や形成外科を受診してください。
監修/久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
PRIDE CLINIC 院長。長年にわたり大手美容クリニックで通常の美容皮膚科診療だけでなく、新入職医師の指導や、VIP対応などをおこなっている。それらの経験を通じ、気軽に先進的な治療を受けていただける、自由で明るいクリニックを目指している。
著者:伊東杏樹/30代女性・無職
イラスト:マメ美
日に日に大きくなる頬のできもの

ニキビだと思っていた頬のできものが、日に日に大きくなっていきました。
初めは痛みも強くなく、よくある肌トラブルの一つだと軽く考えていたのです。しかし、日がたつにつれて明らかに大きくなりました。触れると存在感がありました。
不安になって調べたところ、粉瘤の可能性があるとわかりました。
放置するのが怖くなって医療機関を受診し、診察を受けたうえで手術を受けることになりました。痛みを覚悟して臨んだものの、実際に気になったのは粉瘤そのものではありませんでした。
処置中に頬を強く押されたように感じた瞬間、その圧迫感が想像以上で、頬の内側にある歯の辺りがじんじんと痛んだのです。歯の痛みに意識が向き、肝心の手術の痛みはほとんど感じませんでした。
身構えていた手術は、予想とは違う形で終わりました。歯の痛みに気を取られているうちに処置が進み、大きな不安を感じることなく終えられたのです。
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「ただのニキビだろう」という思い込みが受診を遅らせる原因になりましたが、勇気を出して専門医に相談して本当によかったです。手術そのものの痛みよりも、意外な歯の痛みに驚くという予想外の展開でしたが、かえって緊張せずに乗り越えることができました。「いつもと違う」という自分の直感を信じて行動することの大切さを学んだ経験です。
【久野先生からのアドバイス】
なかなか治らず大きくなるできものは、ニキビではなく粉瘤かもしれません。自然に消えることはなく、無理につぶすと激しい炎症を招く恐れがあるため注意が必要です。粉瘤が小さく炎症を起こしていない段階で摘出できれば、切開する範囲や傷痕を比較的小さく抑えられる可能性があります。なかなか治らない、徐々に大きくなるなどの変化がある場合は、皮膚科や形成外科への相談が勧められます。
監修/久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
PRIDE CLINIC 院長。長年にわたり大手美容クリニックで通常の美容皮膚科診療だけでなく、新入職医師の指導や、VIP対応などをおこなっている。それらの経験を通じ、気軽に先進的な治療を受けていただける、自由で明るいクリニックを目指している。
著者:半田寧々/30代女性・主婦
イラスト:きりぷち
顔に大きなガーゼを貼ることになった理由

高校生のころ、右側の頬にできた小さなできものを、私はニキビだと思っていました。
最初は、なかなか腫れが引かず、ニキビにしては少し大きいように感じていました。また、顔の目立つ位置だったこともあり、見た目が気になって皮膚科を受診することにしました。
診察の結果、粉瘤と診断され、手術で取り除く必要があると言われました。
当時は粉瘤というもの自体を知らず、「手術」と聞いただけで必要以上に身構えてしまいました。顔にメスを入れることへの不安もあり、緊張した気持ちで治療に臨んだことを覚えています。
実際の手術は思っていたよりも早く終わり、その後も大きなトラブルもなく、手術の傷もきれいに治りました。ただ、しばらくの間は頬に大きなガーゼを当てて過ごす必要があり、その姿が恥ずかしかったのを覚えています。
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粉瘤はニキビと見分けがつきにくいこともあり、自己判断で放置してしまいがちだと感じました。私の場合、「ニキビにしては大きいな」という小さな違和感が受診のきっかけになりました。
症状が続く場合は、早めに医療機関へ相談することで、状態や治療方法について説明を受け、納得したうえで治療に臨みやすくなるのだと感じました。この経験は、自分の体の変化にきちんと向き合う大切さを教えてくれました。
【久野先生からのアドバイス】
「いつものニキビかな?」と思っても、なかなか治らない場合は粉瘤の可能性があります。放置や自己判断での対処は避け、以下の点に注意しましょう。
「袋」が残ると再びたまる可能性がある:粉瘤は皮膚の内側に袋状の構造物ができ、そこに角質や皮脂がたまる嚢腫です。ニキビと異なり、中身を押し出して一時的に小さくなっても、袋が残っていると再び内容物がたまる可能性があります。根本的に治すには、手術による袋の摘出が必要です。
「無理につぶす」のは絶対にNG:自分でつぶそうとすると、袋が皮膚の中で破れて炎症を起こし、強い痛みや腫れを伴う炎症性粉瘤になる恐れがあります。炎症がひどくなると手術跡が大きくなる可能性もあるため、触らずに受診してください。
小さく炎症のない段階で相談を:粉瘤が小さく炎症を起こしていない段階で摘出できれば、炎症が起きた後に手術する場合などと比べ、切開範囲や傷痕を小さく抑えられる可能性があります。特に顔などの目立つ場所にできた場合は、痛みや腫れが出る前の受診が勧められます。
監修/久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
PRIDE CLINIC 院長。長年にわたり大手美容クリニックで通常の美容皮膚科診療だけでなく、新入職医師の指導や、VIP対応などをおこなっている。それらの経験を通じ、気軽に先進的な治療を受けていただける、自由で明るいクリニックを目指している。
著者:藤澤 玲奈/20代女性・会社員
イラスト:きりぷち
まとめ
粉瘤は、炎症や痛みがなく経過観察となる場合もありますが、自分でつぶすなどの対処によって炎症が悪化する恐れがあります。3人の体験からは、ニキビのように見えても、治りにくい、徐々に大きくなるといった変化が受診のきっかけになることがわかります。見た目だけで判断せず、気になる変化が続くときは医療機関へ相談することが大切だと感じさせられました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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