出産後に気になり始めた粉瘤
もともと私は、左頬のの上、こめかみ付近に小さなしこりのようなものがありました。大きさは5mmほどで痛みもなく、メイクをすればそれほど気にならなかったため、「そのうち取ればいいかな」と軽く考えていたのです。
ところが、妊娠・出産後から少しずつ大きくなり始め、鏡を見るたびに気になるようになっていきました。髪を耳にかけたときや、ふと横顔が映ったときに目に入るたびに、「前より大きくなっているかも」と不安に感じることも増えていきました。
手術中の強い痛みと違和感
不安になって近隣の病院を受診したところ、最終的に3cmほど切開して摘出することになりました。そこまで大がかりな処置になるとは思っていなかったため、説明を受けたときはとても驚きました。
医師の説明では、患部は神経に近く、皮膚が伸び縮みしにくい場所だったそうで、手術中は想像以上に痛みや違和感がありました。「まだ終わらないのかな?」と緊張したまま横になっている時間が、とても長く感じられました。
以前、右肩にできた粉瘤を摘出したこともありますが、そのときは今回より大きかったにもかかわらず、ここまで強い痛みを覚えることはありませんでした。同じ粉瘤でも、できる場所によってこれほど負担が違うのかと驚きました。
傷痕への不安と病院選びで感じたこと
育児中で時間に余裕がなく、今回はあまり複数の病院を調べずに受診しました。病院自体に不満があるわけではありませんが、手術から2カ月たっても、想像していたより大きい傷痕を見るたびに「どこまで目立たなくなるのだろう」と不安になることがあります。
もっと早い段階で受診していれば、別の治療方法や傷口について相談できたのかもしれない。もう少し時間をかけて病院を比較していれば、より納得して治療を受けられたかもしれない。そんなことを考えるたびに、「時間がない」という理由だけで決めてしまったことを少し後悔しています。
まとめ
小さかった粉瘤を長くそのままにしていたところ、結果的に大きな切開が必要になり、不安も長く残る経験になりました。育児中は自分のことを後回しにしてしまいがちですが、違和感があるときは早めに医療機関で相談し、自分が納得できる環境で治療を受けることの大切さを実感しています。
医師による解説:目立つ部位の粉瘤は早めの相談が大切
粉瘤は良性のできものですが、自然に小さくなるとは限りません。顔など目立つ部位では、早めの相談が安心につながります。
炎症や腫れの前に相談を
粉瘤は、皮膚の下にできた袋状の構造物の中に角質や皮脂がたまってできる良性の嚢腫です。痛みがないうちは様子を見ることもありますが、内容物がたまることで少しずつ大きくなったり、炎症を起こして赤みや痛みが出たりすることがあります。自己判断でつぶすと炎症や感染につながるおそれがあるため、気になる場合は皮膚科や形成外科で相談するとよいでしょう。
炎症や腫れの前に相談を
粉瘤の治療では、袋状の構造物ごと取り除く手術が必要になることがあります。切開の大きさや術後の傷痕は、粉瘤の大きさ、炎症の有無、できた場所、皮膚の状態などによって変わります。特に顔など目立つ部位では、治療方法や傷痕の見通しについて事前に説明を受け、納得したうえで治療を選ぶことが大切です。
妊娠・出産期は変化に注意
妊娠・出産そのものが粉瘤を大きくするとは一概にはいえませんが、この時期は体調や生活環境が大きく変わり、自分の不調を後回しにしやすい時期でもあります。大きさの変化、痛み、赤み、腫れなどがある場合は、早めに医療機関で相談しましょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:寺井美佐栄先生(ミサクリニック六本木本院 院長)
著者:橘みちる/30代女性・会社員
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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