念願の花火デートに気合十分!
当時、僕にはずっと気になっている女性がいました。そんな彼女と2人で花火大会へ行くことになり、僕はうれしくて仕方ありませんでした。
天気予報では雨の可能性もありましたが、「せっかくなら少しでもいい場所で見たい」と、事前に会場を下見するほどの気合の入りよう。幸い当日は雨も降らず、無事に花火大会が開催されることになりました。
ところが、彼女を前にすると想像以上に緊張してしまい……。少しでも気持ちをほぐそうと、会場でビールを何杯も飲んでしまいました。
最初のうちは緊張もやわらぎ、会話も弾んで「いい感じかも」と思っていました。しかし花火の開始が近づくにつれ、今度は猛烈にトイレへ行きたくなってきたのです。
最初は我慢していましたが、だんだんデートどころではなくなり、彼女にも異変を察されてしまいました。
「トイレ行ってきたら?」
そう言われ、僕は急いで席を立ちました。
戻ってきた僕を待っていたのは…
ところが、会場内のトイレは大行列。焦る気持ちとは裏腹に、なかなか順番が回ってきません。ようやくトイレを済ませ、彼女のもとへ戻ったのは、彼女の元を離れてから20分ほど経ったころでした。
しかし、実はこの20分の間に、大雨が降り……。なんと会場では花火の中止が決定。楽しみにしていた花火を見ることはできませんでした。
急いで彼女のところへ戻ると、彼女は僕を見て笑顔でひと言。
「帰ろっか」
楽しみにしていたデートだっただけに、僕は何とも言えない気持ちになりました。
それでも諦めきれず、数日後に思い切って彼女へ告白。しかし、残念ながら振られてしまいました。
さらに後日、共通の友人から思いがけない話を聞きました。なんと彼女は、あの花火大会の日に僕から告白されることを少し期待していたというのです。
「もしあの日、あんな失敗をしていなかったら……。あの日に告白していたらまた変わっていたのだろうか?」
今でも花火を見ると、そんなことを考えてしまいます。あの日の雨と、笑顔で「帰ろっか」と言った彼女の姿は、今もほろ苦い夏の思い出として残っています。
この経験以来、大事な場面ほど無理に格好をつけたり何かに頼ったりせず、普段の自分で向き合うことが一番なのだと思うようになりました。お酒もほどほどが大切だと、身をもって学んだ出来事です。
著者:佐藤智彦/30代男性・独身。一番好きな季節は夏、一番儚い思いになる季節も夏。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
※AI生成画像を使用しています
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