夕飯は家族みんなで食べるものだと思っていた
私の実家では、夕飯は家族全員で食卓を囲むのが当たり前でした。仕事や学校から帰宅した家族が揃ってから食事を始めることが多く、「夕飯はみんなで食べるもの」という考えが自然と身についていたように思います。
そのため、結婚してからも夫婦で食卓を囲むものだと思っていました。結婚生活は、夫と一緒に夕飯を食べることが楽しみに。たとえ夫の帰宅が遅くなっても待つことに抵抗はありませんでした。
夫の実家では…
しかし、夫の仕事が忙しく……。夫は予想よりも帰宅時間が遅くなる日が続きました。
私は夫と一緒に食事をしたい気持ちから毎日帰りを待っていましたが、食事の後のお風呂や就寝時間にも影響するようになりました。
「このままでは自分の生活リズムが崩れてしまう」と感じた私は、一緒に食べられないのは申し訳ないと思いながら、夫に「先に夕食を食べていてもいいかな…?」と、思い切って相談することに。
すると夫はキョトンとしながら、「無理せず先に食べてほしい」とひと言。
夫は続けて「実家では、家族それぞれが好きな時間に食事をすることも珍しくなかったよ」と口にして、そこで私たちの「食事をとること」への考えが異なっていたことに気づいたのです。
食事ひとつ取っても、家庭によりさまざまだなと感じた瞬間でした。
話し合って見つけたわが家のルール
私の「これまでの食事の考え方」を夫に話すと、なんと夫は「待たせてしまってごめんね」と謝ってくれました。一方で私も、「家族は全員揃って夕飯を食べるもの」という自分の考えを、無意識のうちに当たり前だと思っていたことに気づき、夫に押し付けていたのかもと謝罪。
その後、夫婦で話し合った結果、平日はそれぞれのタイミングで食事をし、週末はできるだけ一緒に食事をするというルールに落ち着きました。
最初は少し寂しさもありましたが、今では夫が夕飯を食べている時間に、すでに夕食をすませた私は温かい飲み物を飲みながら一緒に食卓を囲むということをしています。お互い違うものを口にしていても、顔を合わせて会話をするだけで、一緒に過ごしている実感があります。
◇ ◇ ◇ ◇
結婚生活では、当たり前だと思っていたことが相手にとっては当たり前ではない場合があります。私たちも、夕飯に対する考え方の違いに戸惑いましたが、話し合いを重ねることで無理のない形を見つけることができました。
今では「夫婦だからこうあるべき」ではなく、「わが家に合った形を作ること」が大切なのだと感じています。これからも夫婦で話し合いながら、その時々の生活に合った形を見つけていきたいと思います。
著者:皆木まどか/30代女性。日常の気づきや体験談をもとにしたコラム、エッセイ形式の文章を中心に執筆。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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