授乳室で恐怖!夫に警備員を呼んでもらうと
わが子に授乳しようと、ショッピングモール内の赤ちゃんルームへ向かいました。ところが、2部屋ある授乳室はどちらも使用中です。中からは複数人で話す声が聞こえてきたため、私は先におむつ替えを済ませることにしました。
おむつ替えを済ませて戻ってからも30分ほど待ちましたが、授乳室はまだ2部屋とも空いていません。おなかをすかせたわが子が泣き始めると、中から「外の赤ちゃんがうるさいから、そろそろ出ようか」という声が聞こえてきました。「うるさい」と言われ戸惑ったものの、ようやく空くのだとほっとしたのを覚えています。
しばらくすると、2部屋のパーテーションがほぼ同時に開きました。一方の部屋からは幼児くらいの子どもが数人、もう一方からは女性と男性が姿を見せます。ところが、どちらの部屋にも赤ちゃんの姿はありません。どうやら、それぞれの個室でお菓子を食べながら過ごしていた様子で、室内には飲み物の容器やゴミが残されています。授乳室には男性の利用を控えるよう案内が掲示されているのに、その男性が当然のように出てきたことにも、私は戸惑ってしまいました。
そのまま利用するのはためらわれ、インフォメーションへ相談することにしました。スタッフの方はすぐに来てくださり、授乳室を確認して清掃してくれました。これでようやく授乳できると、私はわが子を連れて個室に入ったのです。
ところが、授乳を始めて数分後のことでした。突然、ドアが外から強く引かれたのです。
「今、使用中です。開けないでください」
そう声をかけると、外から男性の声が返ってきました。先ほど授乳室から出ていった人のようでした。
「忘れ物をしたから開けてくれ!」
私が「今は授乳中なので無理です! インフォメーションに相談してください」と伝えても、男性は引き下がりません。それどころか「いいから開けろ!」と大声で怒鳴ってきたのです。
わが子を抱えたまま個室にいた私は、怖くて体がこわばりました。震える思いですぐに夫へ連絡すると、夫はインフォメーションへ向かい、スタッフの方を通じて警備員さんを呼んでくれたのです。
しばらくして、夫が警備員さんとともに駆けつけてくれました。外から夫の声が聞こえてほっとしたのを覚えています。やがて男性は警備員さんに連れて行かれ、私はようやく授乳室を出ることができました。その後、男性がどうなったのかはわかりません。
赤ちゃんと母親が安心して過ごすための授乳室で、まさかこんな怖い思いをするとは想像もしていませんでした。身の危険を感じたときは、自分だけで抱え込まず、すぐに周囲へ助けを求めることが大切なのだと実感した出来事でした。
著者:早乙女有真/40代女性/再婚して3年目。2010年、2015年、2018年生まれの3人の女の子、2012年、2025年生まれの2人の男の子の母。会社員。趣味はワイヤーアートやアクセサリー作り。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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