新幹線の指定席に座った直後
当時子どもたちは5歳と2歳でした。待ちに待った家族4人での旅行。新幹線の指定席に無事座ることができ、出発のワクワク感とともに、さっそく駅弁を広げました。
しかし、しばらくすると一人の男性が近づいてきて、「そこは私の席だと思いますが」と声をかけてきたのです。
最初は「えっ、まさか」と驚きました。もともと座席を確認して座ったばかりだったので、「この方が間違えているのでは?」と疑ってしまったほどです。しかし、手元の切符を確認して、さーっと血の気が引く思いがしました。なんと、私たちが予約していた列車ではなく、1本早い新幹線に乗ってしまっていたのです。
隣を見ると、息子たちはすでにお弁当をおいしそうに食べ始めています。座席が違ったことを察した息子たちは、途中でフタを閉められることを察して、あからさまに嫌な顔をしていました。
声をかけてくださった男性も、食べかけのお弁当を前にどうしていいかわからず、困惑した表情を浮かべておられました。自分の確認不足と、一瞬でも相手を疑ってしまった自分を恥ずかしく思いながら、急いで荷物をまとめて席を立ちます。
不幸中の幸いにも、自由席の車両には家族で座れる空席が残っていました。もし座れず、お弁当を取り上げられておなかを空かせた息子たちが大泣きしていたらと思うと、今でも冷や汗が出ます。
ドタバタな幕開けとなってしまいましたが、空席に救われ、なんとか無事に旅行を続けることができました。思い込みで動くのは周囲にも迷惑をかけてしまうと身をもって学んだので、これからは乗車前に必ず「列車の時間と号車」をしっかり確認しようと心に決めています。
著者:山本里佳子/30代女性/3歳と6歳男児の母。おなかにもう1男…肝っ玉母ちゃんまっしぐら
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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