不安を覚えた座席
友人の席は、3人掛けの窓側でした。隣には男の子が座り、通路側には男の子の母親が座っていて、さらに膝の上には幼い子どもを乗せていました。
新幹線が発車して間もなく、隣の男の子は退屈してきたのか、母親に話しかけたり体を動かしたりし始めたそうです。母親は「静かにしなさい」とどこか面倒そうに声をかけるだけで、それ以上、注意したり落ち着かせたりする様子はなかったといいます。
その様子を見て、友人は「目的地までまだ長いけれど、このまま落ち着いて過ごせるだろうか」と不安を覚えたそうです。
不安が現実に
その不安は、残念ながら現実のものになりました。友人は窓の外に目を向け、なるべく男の子と目を合わせないようにしていたそうですが、男の子は友人の二の腕あたりに触れ始め、そのまま胸元にまで手を伸ばしてきたといいます。
何が起きたのかすぐには理解できず、さらに、その手は濡れていたようで、子どものしたこととはいえ、友人は強い不快感と困惑を覚えたそうです。
男の子が友人に触れても、母親が止めたり注意したりする様子は見られず、友人はその場に座り続けることが難しくなりました。思わず席を立ち、男の子を厳しい表情で見た後、荷物をまとめてデッキへ移動し、そのまま目的地まで過ごしたといいます。
モヤモヤは晴れず
その後、友人は目的地で仕事をこなし、予定どおり観光も楽しんだものの、帰宅してからも気持ちはすっきりしなかったそうです。子どもの思いがけない行動そのものよりも、そばにいた母親が止めようとする様子を見せなかったことが、強く心に残ったと話していました。
また、指定席券は会社負担だったとはいえ、出張先での仕事に向けて気持ちを整えたり、少しでも英気を養ったりするはずの時間が落ち着かないものになってしまったことも、引っかかりとして残ったそうです。
まとめ
今回の出来事を通して友人が強く感じたのは、公共の場では子どもの行動だけでなく、そばにいる大人の対応も周囲の安心感を左右するということでした。母親が子どもの行動を止めたり、友人にひと言声をかけたりしていれば、その場の空気は違っていたのかもしれません。移動時間も、次の予定に向けて心を整える大切な時間なのだと、改めて感じた出来事だったそうです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:磯辺みなほ/30代女性。ゲーマー。発達障害がある夫と2人暮らし。大変なことも多い中、それ以上にネタと笑顔にあふれる毎日を送っている
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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