車に乗ると人の気配が
運転席に乗り込むと、後部座席には知らないおばあさんとおばさまが……。「え? 不審者!?」と思い、焦る私。するとおばさまがやさしく私に、車を間違えて乗っているのではないかと言ってくれました。
私ははっとしました。
この日は実母の車で来ていたのに、普段乗っている自家用車と同じ車種の車に乗り込んでしまったのです。センサーキーを押したとき、どうも音が聞こえなかったような気がしたのです。しかし、ドアが普通に開いたので気のせいかと思っていました。
自分が間違えているとは夢にも思わず、逆におばさまたちを不審者と疑ってしまったことに、顔から火が出るほど恥ずかしくなりました。
娘が生まれてから毎日が慌ただしくなり、物忘れが増えていた私ですが、26年間生きてきて、最も恥ずかしい瞬間でした。
後日、夫にこの話をしたところ、「もし娘を連れて間違って乗っていたら危なかったし、相手が親切な人で本当によかった」と少し叱られました。その言葉を聞いて、「たしかにそうだな」と深くうなずく私。それ以来、車に乗るときは必ずナンバープレートと車内の雰囲気を確認するのが習慣になりました。あの日の出来事は、慌ただしい日常の中でも落ち着いて行動する大切さを教えてくれた、忘れられない教訓です。
著者:大内奈菜/20代女性/3歳の娘がいる自宅保育奮闘中ママ。潔癖、神経質、完璧主義のフルコンボ
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています