結婚を前に気になり始めたお金のこと
彼とは2年ほど交際し、結婚することが決まりました。両家の顔合わせも終わり、新しく暮らすアパートも契約。私は、いよいよ夫婦としての生活が始まることを楽しみにしていました。
彼は普段から「今月お金ないな」と口にすることが多く、外食や買い物も控えがちでした。実際、貯金にもあまり余裕がないようでした。
そんなある日のこと。彼が突然、現金の入った分厚い封筒を手に、こう言ったのです。
「これで家具、買いに行こう!」
無邪気に笑う彼を見て、私は驚きました。
「え、そのお金どうしたの?」
すると彼は、悪びれる様子もなく「借りてきた」と言ったのです。
話せば話すほど募る不安
私は驚きました。家具を買うためにお金を借りてきたというのです。そこで改めて、お互いのお金のことをきちんと話そうと持ちかけました。
すると、彼には少額ながら借金があることや、奨学金の返済も滞っていることが判明。しかも、質問するたびに話の内容が少しずつ変わり、何が本当なのかわからなくなっていきました。
「お金を借りるばかりで、結婚したら生活費はどうするの?」
「今ある借金は、いつ返すつもりなの?」
聞いても、はっきりした答えは返ってきません。
このままでは不安だと思い、私は彼の両親にも相談したいと伝えました。ところが彼は、「お金のことは親に話す必要ない」と強く拒否。
その瞬間、借金の額以上に、「大事なことをきちんと話し合えない相手と結婚して大丈夫なのだろうか」と不安が大きくなりました。
悩んだ末、私は婚約を解消することを決めました。
30代半ばでの婚約破棄には勇気がいりました。その後もしばらく彼から怖いと感じるような連絡が届き、不安な時期もありましたが、思い切って関係を断ってよかったと思っています。
その後は新しい出会いを探すことに疲れ、「しばらくは仕事を頑張ろう」と気持ちを切り替えました。するとほどなくして今の夫と出会い、結婚。現在は2人の子どもにも恵まれています。
結婚を目前にすると、「ここまで進んだのだから」と違和感に目をつぶりたくなることもあるかもしれません。けれど、お金のことを含め、少しでも気になることがあれば曖昧にしないことが大切なのだと実感しました。
著者:田丸まる子/30代女性・2児を育てる母。毎日大変だけど楽しみながら育児に明け暮れる日々。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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