重いつわりに苦しむ私に夫が放った暴言
当時は、お風呂に入ることも、歯を磨くことさえつらく、あんなに大好きだった上の子のにおいでさえ吐き気を感じるほど、つわりに苦しんでいました。起き上がれるのは、上の子のごはんを用意するときくらい。それ以外はほとんど横になって過ごす毎日。
しかし当時の夫は、そんな私を支えてくれるどころか、「仕事」と言って毎日のようにパチンコへ。さらに喫煙も続けており、そのにおいで吐き気が強まることもありました。
そしてある日、夫は信じられない言葉を放ったのです。
「もう限界。ダラダラしやがって。浮気しないだけありがたいと思えよ」
耳を疑いました。
好きで寝ているわけではありません。つらいつわりに耐えながら、夫との子どもをおなかの中で育てているのに……。あまりの悔しさに、涙すら出ませんでした。
つわりが落ち着いたころ、私はなぜあんなことを言ったのか夫に尋ねました。返ってきたのは、「だって、かまってくれなかったから」という言葉。
私の体調ではなく、自分が相手にされなかったことしか見えていなかったのだと思うと、その瞬間、「この人とは一生わかり合えないのかもしれない」と感じました。
夫は妊婦健診にも一度も付き添ってくれませんでした。病院で夫婦そろって妊婦健診に来ている人を見かけるたび、うらやましい気持ちと同時に、虚しさを感じていました。
陣痛当日にも耳を疑うひと言
その後の妊娠生活も、夫の協力はほとんどありませんでした。
手助けしてほしいことがあっても、協力を得られないことはわかっていたため、次第に頼む気にもなれなくなりました。おなかが大きくなってからも、日常のことを自分でこなす日々が続きました。
そして、いよいよ陣痛が始まった日の朝。
夫は「自分で車で行け」と言い放ち、「仕事だから」とそのまま家を出て行ってしまったのです。
困り果てた私を助けてくれたのは、近所のママ友でした。病院まで車で送ってくれただけでなく、上の子を預かり、応援の言葉までかけてくれました。
あのとき、どれだけ救われたかわかりません。今でも、その友人への感謝を忘れることはありません。
一方で、妊娠中から出産当日まで夫に言われた言葉も、ずっと心に残っていました。
産後、親友が夫にズバリ!
後日、親友が出産祝いに自宅へ来てくれた日のことです。私は思わず、妊娠中に夫から言われたことや、つらかった出来事を打ち明けました。
その後、夫が仕事から帰宅すると、親友は開口一番、夫に尋ねました。
「奥さんが妊娠中、あなたはお父さんとして何かやったの?」
突然の問いかけに夫は固まり、「仕事していました……」と答えました。
すると親友は、「仕事をするのは当たり前でしょ。父親として何をしたの?」「命懸けで赤ちゃんを産んだ奥さんに感謝は伝えた?」と、さらに問いかけました。
何も言い返せず、黙り込んでしまった夫。ずっと私が言いたかったことを親友が代わりにはっきり伝えてくれたようで、私は胸がスッとしました。
しかし、結局その後も夫から妊娠や出産について感謝の言葉をかけられることはありませんでした。
妊娠中や出産時に夫から言われたことは、今でも忘れられません。その一方で、陣痛の日に助けてくれたママ友や、私の気持ちを代弁するように夫へズバッと言ってくれた親友のことも忘れられません。つらいときに力になってくれた2人には、今でも感謝しています。
◇ ◇ ◇
妊娠・出産という大きな変化の中では、身近な人の言葉や行動が、思っている以上に心に残ることがあります。つらいときこそ、相手の状況や気持ちを想像し、必要なサポートを一緒に考えることが大切です。
また、陣痛が始まったときに慌てないよう、産院までの移動手段をあらかじめ考えておくことも大切。地域によっては、事前登録制の「陣痛タクシー」などを利用できる場合もあるため、事前に調べておくと安心です。
パートナーとの関係や妊娠・出産をめぐる悩みをひとりで抱え込んでしまう場合は、家族や友人だけでなく、公的な相談窓口を頼る方法もあります。女性相談支援センター全国共通短縮ダイヤル「#8778(はなそうなやみ)」では、各都道府県の相談窓口につながります。頼れる先をあらかじめ知っておくことも大切にしたいですね。
著者:早乙女有真/40代女性。再婚して3年目。2010年女の子、2012年男の子、2015年女の子、2018年女の子、2025年男の子の母。会社員。育休中。趣味はワイヤーアートやアクセサリー作り。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※AI生成画像を使用しています