ガチャガチャで号泣する子どもに困り果てていたとき
子どもと一緒にショッピングモールに出かけたときのことです。前からずっと欲しがっていたガチャガチャを見つけ、挑戦してみることにしました。どうしても目当てのものが欲しいと言うので何度か回したものの、5回やっても出てきません。
さすがにお金がもったいなくなり、「今日はもうやめようね」と声をかけると、子どもは「絶対に欲しい」とその場で泣き出してしまいました。周囲の視線が一斉にこちらへ向き、どうなだめようかと焦るばかりです。
困り果てていると、近くでこちらを見ていた女性が、近づいてきて「あのさー」と声をかけてきました。少し派手で一見怖そうな雰囲気の方だったので、「うるさいと注意されるのかも」「順番を待ってるんだけどって怒られるのかな」と、思わず身構えてしまいました。
ですが、その女性は泣いているわが子の近くにしゃがんで「私いっぱい持ってるんだ。探してるやつ出なかった? この中に欲しいのあるなら交換するー?」とサバサバとした調子で話しかけてくれたのです。
慌てて持っているものを見せ合うと、なんとその女性の手元には、子どもが一番欲しがっていたものがありました。そこで、こちらが持っていたものと交換してもらうことに。子どもはもちろん泣き止み、大喜び。女性も「めっちゃラッキーじゃん、よかったね」とフランクに笑ってくれました。
最初は目当てのものが出ずに泣いていた子どもでしたが、見知らぬ方の思いがけないやさしさのおかげで、最後は笑顔で帰ることができました。一瞬でも勝手に怖がって身構えてしまった自分が恥ずかしくなるくらい、気さくで温かい対応が本当にありがたかったです。私もこんな風に、困っている人にさりげなく声をかけられる人になりたいな、と心が温かくなりました。
著者:田中咲子/40代女性/パート勤務。1児の母。子どもと一緒に買い物やゲームセンターへ行くことが好き
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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