持ち上がらないほど大きな箱
誕生日当日、彼が運んできたのは、片手では持ち上げられないほど大きくて重い段ボール箱でした。一体何が入っているのだろうと、私はワクワクしながら包装を外していきました。
そして、箱を開けると……。
「えっ!?」
中に入っていたのは、なんと巨大な原木生ハムだったのです。
あまりにも予想外のプレゼントに、私は驚きを通り越して大笑い。彼は得意げに「毎日少しずつ削って食べたら楽しそうだと思って」と話していました。
しかも、専用の台座とナイフまでしっかり用意されています。さっそくキッチンに置いてみるとかなりの存在感で、狭いキッチンの一角を生ハムが占領することになりました。
それから数カ月間、夕食のたびに少しずつ生ハムを削って食べるのが、私たちの日課に。最初は「まさか誕生日プレゼントが生ハムとは……」と驚きましたが、いつしか二人で生ハムを削る時間も楽しみのひとつになっていました。
◇ ◇ ◇ ◇
彼の言葉どおり、これまでの誕生日の中でも特に驚いたプレゼントでした。部屋に生ハムの香りが漂っていたあの数カ月も、今では二人で笑いながら振り返る楽しい思い出です。プレゼントそのものはもちろん、二人で生ハムを削って食べた時間まで含めて、忘れられない思い出になりました。
著者:権田佐良/30代女性・会社員です。最近は友人とバドミントンをすることにはまっています。
イラスト:こまつもえか
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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