まさかの“誤配”で、脳内パニック状態
当日、僕はスーツに蝶ネクタイ姿。彼女もドレスアップしてきてくれました。
食事は順調に進み、いよいよデザートプレートが運ばれてくるタイミングに。心臓がバクバクしながら、店員さんの動きを待ちました。
ところが……彼女の背後に立った店員さんが、なんと僕ではなく、彼女に直接花束を差し出したのです。
彼女は驚きつつも「えっ、私に?」と花束を受け取り、僕を見て「サプライズなの?」とうれしそうに笑いました。僕は完全に固まってしまい、「いや、その花束は……」と言いかけて言葉を失ってしまいました。
そのとき店員さんも段取りを間違えたと気付いたのでしょう。ハッと気まずそうな表情を浮かべ、「申し訳ございません。お客様(僕)からお客様(彼女)にお渡しする予定でした」とフォローしてくれましたが、花束は彼女の手に渡ってしまっており、時すでに遅し。
僕は覚悟を決めて、その場で立ち上がり……「結婚してください!」と叫ぶようにプロポーズしました。彼女は一瞬驚いた様子でしたが、「はい」と笑顔で答えてくれました。
この出来事があった後、店長から丁重にお詫びの連絡をいただき、後日改めてディナーにご招待していただきました。今ではこのハプニングがあったからこそ、より記憶に残るプロポーズになったと思っています。妻も「あのときの店員さんの慌てた顔が忘れられない」と楽しそうに話しており、僕たちの間では伝説のエピソードとして語り継がれています。
著者:佐藤健一/30代男性・食品加工企業に勤める会社員。趣味は料理とドライブ。休日は妻と出かけています。
イラスト:ふー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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