学校を休む妹がうらやましかった
当時、私は高校生。妹は中学生でした。妹は生理が重く、学校を休んだり早退したりすることがありました。私は生理中でも比較的普段どおりに過ごせていたため、妹のつらさをうまく想像できていませんでした。
「学校を休めていいな」
「そんなに痛いものなのかな」
今思えば無神経ですが、そんなふうに考えてしまうこともありました。
そんなある日、学校が休みだった私は自宅で過ごしていました。すると突然インターホンが鳴り、玄関を開けると、妹の学校の先生と泣いている妹が立っていたのです。
苦しむ妹を見て初めて…
妹は生理痛がひどく、先生に付き添われて早退してきたとのことでした。顔色も悪く、家に入るとそのままトイレへ。中からは、つらそうに泣く声が聞こえてきました。
その様子を見て、私は初めて、自分が妹のつらさをまったく理解できていなかったことに気づきました。これまで「学校を休めていいな」と思っていたことが急に恥ずかしくなり、申し訳ない気持ちでいっぱいになったのです。
少しでも楽になればと思い、私は部屋を暖かくし、湯たんぽを用意しました。しばらくしてトイレから出てきた妹は「ありがとう」と言ったあと、ぽつりと「お姉ちゃんがうらやましい」と口にしたのです。
私はその言葉にハッとしました。自分は妹をうらやましいと思っていたのに、妹からすれば、生理中でも普段どおり過ごせる私のほうがうらやましかったのです。
この出来事をきっかけに、生理のつらさは人によって大きく違うのだと実感しました。それ以来、妹がつらそうなときは話を聞いたり、必要に応じて病院に付き添ったりするようになりました。
自分が平気だからといって、相手も同じとは限りません。相手のつらさを決めつけず、思いやることの大切さを学んだ出来事です。
著者:中島葵/20代女性・看護師として病棟に勤務している。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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