「男の子を女子トイレに入れるなんて非常識!」夫に相談すると
昨年の夏、家族でドライブ旅行に出かけたときのことです。高速道路のサービスエリアで休憩のために車を降りると、小学1年生の息子が突然「おなかが痛い」と言い出しました。夫は下の子を連れて売店のほうへ行っており、すぐには呼び戻せません。息子は今にも限界の様子。私はとっさに、すぐ目の前にあった女子トイレへ息子を連れて行きました。少し混雑していましたが、運良く空いた個室に入り、無事に用を足すことができました。
ほっとしたのも束の間、個室を出た瞬間、近くにいた年配の女性から厳しい声で言われました。
「男の子を女子トイレに入れるなんて非常識よ!」
「すみません。急におなかが痛くなってしまって……」と事情を説明しましたが、周囲の視線も気になり、申し訳なさと気まずさでいっぱいになりました。あのときは、ためらう余裕もありませんでした。それでも、男の子が女子トイレに入ることに抵抗を感じる人もいるのだと気づかされました。私はもう一度謝り、息子の手を引いてその場をあとにしました。
その日の夜、思い切って夫に一連の出来事を話しました。「私、やっぱり非常識だったのかな」とこぼす私に、夫は「急におなかが痛くなったんだろ。あのときは仕方なかったよ」と言ってくれました。
そのうえで、「次からは、サービスエリアに着いたらすぐに、僕が息子を、きみが下の子を、というふうに分かれてトイレに向かおう。それなら安心だし、もし多目的トイレがあれば、場所も先に確認しておけるしね」と提案してくれました。
その言葉に少し気持ちが軽くなりました。それ以来わが家では、サービスエリアに着いたら早めに、同性の親どうしで分かれてトイレを済ませることを心がけています。多目的トイレがあれば、その場所を確認しておくと、いざというときにも安心です。
子どもとの外出では、突然「トイレに行きたい」「おなかが痛い」と言われることもあります。緊急時にどう動くのが正解なのかは難しいところですが、少しでも備えておくことで、いざというときに落ち着いて動けるのかもしれないと感じた出来事でした。
◇ ◇ ◇
出先で子どもが突然おなかを押さえる——そんな場面にひやりとした経験のある方は、少なくないのではないでしょうか。同性の家族が一緒にいれば付き添ってもらうのが安心ですが、いつもそうできるとは限りません。
頼れる人が近くにおらず、多目的トイレも見当たらないときは、お子さんの年齢や様子によっては、個室が入口に近いトイレであれば、男子トイレの個室に一人で入ってもらい、外から声をかけ続ける方法も一つかもしれません。
一方で、お子さんの年齢によっては、女子トイレに男の子が入ることに抵抗を感じる方がいるのも自然なことです。どちらの立場にも事情があるからこそ、緊急時に何が最善かはその場の状況によって変わります。
とっさのときにどう動くか、家族で一度話し合っておくことが、自分にとっても周囲にとっても、いざというときの安心につながるのかもしれませんね。
著者:佐藤志保/30代女性/会社員。息子と娘の2人の子どもを育てる母。4人家族。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※AI生成画像を使用しています
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