いつ生んだの!?
私も彼も親族が多かったため、個別にあいさつに行くだけでも大変になると考えた私たちは、両家の了承を得て、いきなり顔合わせをすることにしました。いざ集まると、お互いの親族は初対面なので当然、みんな緊張し会話も弾まず、ただただ食事が進むだけ……。
そこで彼が家族紹介をお互いの家族にしようということになりました。ただ、彼も異様な雰囲気にド緊張。彼が自身の父、母……と紹介し、次は妹さん!というときに、
「こっちは娘の□□(名前)です」と言い出し、その場の全員が大笑い!
「いつ産んだの?」「隠し子?」とさまざまな方面から突っ込まれ、彼は気まずそうにしていましたが、これをきっかけに場の緊張感がほどけ、とてもいい雰囲気に。互いの家族の会話も弾み、無事に両家顔合わせを終えることができました。
◇ ◇ ◇ ◇
私の目には緊張して口にしてしまったというふうに見えたのですが、夫はあえて言ったのかも?とも思い、数年経ったのち、夫にこのときの話題を出したことがあります。ただ夫は「そうだったっけ?」と覚えていない様子。なのでやはり緊張から言ってしまったんだなと思っています。
著者:稲橋夏子/30代女性・結婚6年目のワーママ。わんぱく娘はまもなく2歳。
イラスト:ふー
続いてのお話は、夫と結婚後、義実家同居を選んだ女性。夫の家族と始めて会った際に、その温かさに感動したそうで……?
初めての彼の実家訪問で涙が止まらなくなった私。夫と義両親を困惑させることになったワケとは…

「家族」にあこがれて
実は、私には複雑な事情によって家族がありませんでした。初めて義実家に結婚挨拶に行ったときの衝撃は忘れられません。
まずは当たり前のように「おかえり」と言うお義母さんに、これまた当たり前のように「ただいま」と返す彼(夫)。この3秒足らずのやりとりに、当たり前ながら親子なんだなぁ、とグッときました。
また、通されたリビングには使い古された食器棚がどしんと構え、ここに暮らした家族それぞれの趣味が点在して統一感はありません。みんなが好き勝手モノを持ちこんで、気持ちの良い場所に置いているみたい。そんなことにも私は、「ああ、ここはみんなの家なんだ」と感じました。
使い古されたソファに思いきり寝転がる夫はとても気持ちよさそうで、家具店の展示みたいに、整えられた部屋しか見たことがなかった私は、このときはじめて「落ち着く」という気持ちがわかった気がしたのです。
経験したことのないぬくもりに、脳みそ置いてきぼり状態の私でしたが、家族愛がからからだった体には、しっかりと愛情が染みこんできて……。会って間もない義両親を前に、なぜかぼろぼろと泣きながら、私は生い立ちと胸のうちをすべてぶつけてしまいました。
「うん、うん」とただ受け止めてくれる夫と義両親の懐の深さ……そのなにもかもに、強烈な”家族っぽさ”を感じたのです。
◇ ◇ ◇ ◇
義両親にはいきなり重たい話をしてしまいましたが、私にとって結婚は、それまでの人生をリスタートさせてくれるような、まったく新しい幕開けだったのです。選択的夫婦別姓もすすめられる昨今ですが、私にとって夫の苗字になり家族の証を得られたような気分になったことは、なんというか、最高にスッキリした門出でした。
著者:つちやです/令和婚した夫と、義父母と4人暮らしをする30代ライター。毒親育ちの過去をもち、家族の大切さに気付かせてくれた夫との生活や、義両親との日々をつづっている。
イラスト:すうみ
今回は「結婚挨拶でのトラブルエピソード」を紹介しました。大切な場面だからこそ、緊張しておかしなことを言ってしまったり、感極まったりすることもあると思います。新たな家族を迎え入れる立場になったときには、お互いに自然体でホッとするような温かい関係性を築けることが理想だと感じたエピソードでした!
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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