返金要求に対するあり得ない暴言!
ある日、小学4年生の長女が、習い事から泣きながら帰宅しました。同級生の女の子・Aちゃんから「激レアなシールを買うためにお金を貸して。おこづかいもらったらすぐ返すから」と、誰も来ない習い事の建物の裏で詰め寄られ、困った長女は、私が念のために持たせていた500円を渡してしまったそうなのです。
娘を追い詰めて断れない状態を作ったことに怒りを覚えながらも、「ごめんなさい……」という娘に対し、私は「大丈夫だよ。もちろんいつ誰にでも貸していいわけではないけどね。返してもらえたらちゃんとママに教えてね」と話し、少し見守ることにしました。
しかし、次の週もその次の週も、週2回も通って顔を合わせているのにお金は返ってきません。娘が「シール代返して」といっても「なんのこと? わかんない」とはぐらかされるそうなのです。
私はさすがに心配になり、習い事の親たちが入っているグループチャットからAちゃんの母親とつながり、直接連絡をとることに。事情を説明し返金を求めると、電話口で「うちの子がそんなことするわけないでしょ。しかも、たかが500円で電話をかけてくるなんて本当にケチな親ね。子ども同士の遊びに口を出さないでちょうだい」と耳を疑う言葉が飛び出してきたのです。「たかが500円」と言い放ったその様子に、もしかしたら娘さんから、娘さんに都合がよいような内容の話を聞いていて、お金のやり取り自体はうっすら知りつつも「大したことない」と思っているのではないかという疑念が膨らみました。
一方的に電話を切られ、私はさらなる怒りと悲しみで手が震えました。その様子を見て「私が貸したせいでごめんなさい」と長女は泣きじゃくります。娘を抱きしめ、次の習い事の保護者会で先生に相談しようと決意しました。
そして迎えた、1週間後の保護者会。質疑応答の時間に、別の母親が挙手し、口を開きました。「クラス内で、お金の貸し借りが頻発しています。うちの娘は断れない状況に追い込まれた結果、シール代を貸したまま返してもらっていません」と発言したのです。
同じ目に遭ったのは、私の娘だけではありませんでした。次々と被害の声が上がり、なんと、お金を借りていたのはすべてAちゃんだったと判明。わが子が何人もの友だちを脅かしていた悪質な実態までは想定していなかったのか、はたまた焦りと恥ずかしさからなのかはわかりませんが、周囲の視線を浴びたAちゃんの母親は真っ赤な顔でうつむいています。
先生は「この件はこちらで預かります」といい、いったん保護者会は解散。その後、先生立ち合いの元、改めて設けられた場でAちゃんと母親は被害者それぞれの前で謝罪し、全額を返金しました。その後、周囲から完全に孤立した状態のAちゃんとその母親。うわさによると習い事は退会になったようです。学校も別々なので、今は関わることもほとんどありません。
最初から先生や他の保護者と情報共有していれば、より早く解決へ動けたのかもしれないと自分自身の反省にもなった今回。感情的にひとりで解決しようとせず、まずは周囲と連携して冷静に対応することこそが、大切な子どもを守る道なのだと学びました。
著者:丘エリ/30代・自営業。4歳・7歳・10歳の元気な3姉妹を育てる母。夫婦共働きで家事シェアを進めるも結局ワンオペになることがしばしば。推しのアイドルを日々の癒しとしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)