義母との電話の会話がおかしい


その日は平日でしたが、たまたま夫が有給休暇を取り、朝から在宅していました。せっかくの休みだし、どこかに行こうかと話していましたが、しばらく訪ねていなかった義実家に遊びに行くことになりました。
自宅から義実家は、車で30分ほど。夫が、これから向かう旨を電話で話したのですが、どうも義母と話がかみ合わず、イライラしている様子を見せました。
「何言ってるの? ボケてるのか? 大丈夫?」と怒り口調で話す夫に「どうかしたの?」と横から尋ねました。夫によると、義母が「風邪大丈夫? 声ちゃんと出るようになったの?」と夫の体調を心配しているというのです。
「風邪なんかひいてないし、声もちゃんと出てるよ!」と話すと、義母は数十分ほど前に夫から自宅に電話があったと話しました。しかも、風邪をひいたから声が出なくて病院に来ている、後で相談があるからまた掛け直すけど、この電話があったことは誰にも言わないで……と話されたと言うのです。
夫を名乗る不審電話で警察に相談
義母の話を聞き、夫は自分がまったく風邪をひいてないこと、電話自体していないことを義母に説明しました。また、義父・義母に連絡を取るときは、携帯電話に直接電話するため、自宅へ電話することもないと話すと、義母もこの電話が怪しいことに気が付きました。
夫を名乗る不審な電話に「これ、もしかしてオレオレ詐欺?」とピンと来た私は、警察に相談しようと提案。義母には、こちらから電話するときは携帯電話にするので、自宅にかかってきた電話には絶対に出ないようにと伝えました。そして110番に電話し、義母から聞いた話を相談しました。
義実家の管轄の警官が義実家に向かう、とのことでしたが、警官を名乗るオレオレ詐欺の一員が義実家に来る可能性もあるとのことで、私たちは大至急義実家へ向かったのです。
だまされたふりで捜査に協力
義実家に到着すると、見慣れぬ車が止まっていました。私たちが到着する少し前に、管轄の警官と一緒に刑事さんがすでに到着していたようですが、警察手帳をインターホン越しに見せても信用しないので、目の前で管轄の警察署に電話し、きちんとした刑事であることを証明してもらったとのこと。そのあたりの義父母の用心深さには安心しました。
警官は立ち去り、義実家には刑事さんが1名、状況の聞き取りと捜査のため、残ることに。
刑事さんによると、義実家周辺ではここ数日、オレオレ詐欺とみられる電話が急増し、被害に遭った家庭もいくつかあったとのこと。
逆探知をしたいので、電話に探知機を取り付けてよいかと問われ、捜査に協力することにしました。ドラマで見るような光景にドキドキしましたが、刑事さんと話をしていると、義実家の電話が鳴ったのです!
刑事さんは「落ち着いて出てください」と話し、義母が緊張の面持ちながらも電話に出ると、やはり相手は夫を名乗る電話でした。探知機が取り付けられている電話から、相手の声が聞こえてきますが、夫とは似ても似つかぬ口調で、夫本人が少し笑いをこらえる様子が見られました。
夫を名乗る相手は、喉にポリープができて、声が出ないからと、ヒソヒソ声で話し、体調の話や無難な会話をした後、「会社の取引で失敗してしまい、弁償をしないといけない」と、ニュースで見たことのある文言を話し始めました。
目の前の出来事に驚きの連続
夫を名乗る電話と落ち着いて話す義母。刑事さんから筆談で「一旦電話を切ってください」と指示され、少し考えるからまた5分後に掛けてと相手に話し、義母は電話を切りました。
刑事さんからは、おそらくどこかにお金を持ってきてほしいと言われるが、そのときもだまされたふりをして捜査に協力してもらえるか、と問われました。
しかし、もしお金を持っていったところで義母の身に何かあってはいけないからと、そこまでは義母にさせたくないとお断りをしたところ、電話の声を録音するだけでも大きな捜査協力になるため、できるだけ電話を引き延ばしてほしいと言われました。
そして5分後、再度電話があり、刑事さんの予想通り、お金を準備してほしいと相談されたのです。義母は時間を延ばすために、無理やり関係ない話題などをしたり、義母なりに頑張っていたのですが、相手の後ろで男性が「もっとやれ」とつぶやく声が漏れてきました。
おそらく、世間話ではなく早く本題に移るよう指示しているのだろうと思いました。
こちらも無駄に話を引き延ばすと、向こうの気持ちを逆なでしてしまう恐れがあると筆談で指示され、刑事さんに電話を代わり、そして相手を一喝! すると「ヤバイ!」という声と共に、電話が切られました。
刑事さんは、しばらくはこの周辺のパトロールを強化します、と言ってくれました。
まとめ
たまたま夫が有給休暇を取っていたことで、オレオレ詐欺の被害を防ぐことができた今回の事件。しかし、夫がいつも通り仕事に行っていれば、普段は用心深い義母もだまされていたかもしれません。
今回のこの出来事を機に、義実家とは連絡や相談する際のルールを定めました。「明日はわが身」という言葉がありますが、他人事と思っていても本当にいつ降りかかってくるかわからないと実感した出来事でした。
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著者:江口 りん子/40代女性・1児の母、夫は現在単身赴任中。会社員とWebライターをしている。高齢出産を経て、体調の変化や疲れなどさまざまなトラブルに直面し、若いころとは違うとつくづく感じる今日このごろ。普段はファッション、推し活、グルメなどの情報収集が趣味。
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※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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