見知らぬ女性からの要求に困った話
休日のお昼どきだったため、フードコートはほぼ満席でした。長女と次女もおなかを空かせていたので、夫が料理を受け取りに行き、私たちは確保した席に座っていました。ようやく見つけた4人掛けの席だったため、夫が戻るまで子どもたちと静かに待っていたのです。
そのとき、60代くらいの女性がトレーを持ったまま近づいてきました。周囲を何度も見回しており、空いている席を探している様子でした。女性は「ここ、空いているなら座ってもいいですか」と声をかけてきました。
私は「申し訳ありません。夫が料理を取りに行っていて、もうすぐ戻ってきます」と伝えました。すると女性はため息をつき、「もう食事を買ってしまったのよ。どこも空いていなくて困ってるの」と言いました。
申し訳ない気持ちはありましたが、私たちも4人で使う席です。私は「夫が戻ったら家族4人で利用する席なので、すみません」ともう一度伝えました。すると女性は、子どもたちのほうを見て「小さい子どもなら、膝の上でも食べられるでしょう。少し詰めれば済む話じゃない」と言ったのです。
子どもたちも異変を感じたようで、不安そうな表情で私を見つめていました。できるだけ子どもたちを怖がらせないよう、私は「熱い料理もありますし、子どもを膝に乗せて食べるのは難しいです」と伝えました。しかし、女性はなかなか引き下がりません。
ちょうど近くに、ダスターを取り換えようとしていた店員さんがいたため、私は声をかけて状況を伝えました。すると店員さんは、「こちらのお客様が先に利用されていますので、無理に相席を求めることはお控えください」と女性に丁寧に説明してくれました。さらに、「一緒に席を探しましょう」と女性に声をかけていました。
女性は納得できない様子で、「もう買ってしまったのに……」とつぶやいていましたが、店員さんがそばで見守ってくれたこともあり、それ以上強く言うことはありませんでした。しばらくして近くの席が空くと、女性は店員さんに案内され、不満そうな表情のままそちらへ移動していきました。
その後、夫が料理を持って戻ってきましたが、私はしばらく胸がざわざわしていました。子どもたちも「どうしたの?」と不安そうにしていて、休日の楽しい食事のはずが、思いがけず緊張する時間になってしまいました。
席がなくて困っていた女性の気持ちも、わからないわけではありません。それでも、小さな子どもを膝に乗せてまで、と戸惑ったのが正直なところです。最終的には女性にも席が見つかり、店員さんのおかげで大事にならずにすみました。ひとりで抱え込まず、困ったときは周りに頼っていいのだと感じた出来事でした。
著者:橋木まな/30代女性/2019年生まれの長女、2021年生まれの次女、2024年生まれの長男、夫の5人暮らし。介護福祉士としてデイサービスに約5年間勤務後、出産を機に退職。現在は在宅でカスタマーサポートやWebライティングなどの仕事をしながら、3人の子育てに奮闘中。趣味は家族旅行とお出かけで、子どもたちとの思い出づくりを大切にしています。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
※AI生成画像を使用しています
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