疲れを取りたくて整体院へ
仕事の疲れがたまっていたある日の午後、私は近所にある整体院を訪れました。店内には静かなヒーリングミュージックが流れていて、落ち着いた雰囲気。
担当してくれたのは、少し年配の男性スタッフでした。スタッフはとても丁寧に、凝り固まった体をやさしくほぐしてくれました。
私は「今日はしっかり疲れを取って帰ろう」と思いながら、施術台に横になっていました。腰まわりの筋肉をほぐしてもらうころには、あまりの気持ちよさに全身の力が抜けていました。仕事中の緊張もほどけ、すっかりリラックスしていたのだと思います。
静かな店内に響いた小さな音
ところが、スタッフが腰を少し強めに押した瞬間のことです。こらえる間もなく、小さく「プッ」とおならが出てしまいました。
一瞬で頭が真っ白になりました。店内はとても静かで、流れている音楽も穏やかだったため、「今の絶対に聞こえたよね……」と心の中で叫びたい気持ちでした。
しかも、スタッフが腰に触れていたため、音だけでなく、体のわずかな動きまで伝わってしまったのではないかと不安になりました。あまりの恥ずかしさに、私は何も言えず、寝たふりをすることにしました。
気まずさでリラックスどころではなくなり
スタッフの手も、ほんの一瞬止まったような気がしました。気のせいだったかもしれませんが、その後の数分間は、私にはとても長く感じられました。
謝るべきか、何もなかったことにするべきか迷いましたが、結局、声をかけるタイミングを逃してしまいました。そこからは、せっかくの施術を受けているのに、リラックスどころではありません。早く終わってほしいような、誰とも顔を合わせずにこのまま時間が止まってほしいような、なんとも言えない気持ちでした。
施術が終わった後も、私はスタッフと目を合わせることができませんでした。足早に会計を済ませて店を後にし、体は軽くなったはずなのに、気持ちはぐったりしていました。
まとめ
今回の出来事を通して、どれほど気を付けていても、体から思いがけない音が出てしまうことがあるのだと実感しました。恥ずかしさのあまり何もなかったふりをしてしまいましたが、今振り返ると、過度に気にする必要はなかったのかもしれません。体は軽くなった一方で、思わぬ出来事によって心はぐったりした、忘れられない体験となりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:三浦佳代子/40代女性・会社員
イラスト:ふるみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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