説明を聞いていたのは夫だけ
夫婦で車を買いに行った日のことです。販売員は車の性能や装備について丁寧に説明してくれましたが、その視線はほとんど夫に向いていました。私にも聞こえるようには話していましたが、「私に説明している」という感覚はありませんでした。
しかも、小さな子どもを連れていたため、自然と私は子どもの相手をする役になりました。その間も説明は進み、気付けば大事な話をほとんど聞けませんでした。
お金は夫婦で折半ですし、実際に普段その車を運転するのは私です。それなのに、購入の主役は夫だと決め付けられているように感じ、少し寂しい気持ちになりました。
私は差別だと感じた
その出来事の後、私は「女性だから、夫が契約する人だと思われたのかな」と考えてしまいました。
もちろん販売員に悪気はなかったのかもしれません。これまでの経験から、夫に説明したほうが話が進みやすいと感じていた可能性もあります。
それでも私は、「運転する人は誰なのか」「実際に使う人は誰なのか」を確認せず、最初から夫だけを相手にしているように見えたことに違和感がありました。
「母親だから子どもを見ていて当然」という空気も重なり、自分だけが話の外にいるような気持ちになったのを今でも覚えています。
友人の反応に驚き
この出来事を友人に話したところ、返ってきた言葉は意外なものでした。
友人は「私は車の説明を聞くのが苦手だから、夫が全部聞いてくれるほうが助かるよ」と言ったのです。
私はその言葉に驚きました。私の中では「説明を受けられないこと」は不満でしたが、友人にとっては「夫に任せられること」が安心につながっていたからです。
同じ出来事でも、人によって受け取り方はこんなにも違うのだと知りました。誰かが正しく、誰かが間違っているという話ではなく、その人がどんな関わり方を望んでいるかが大切なのだと感じました。
まとめ
今回の出来事を通して、私は「女性だから」「母親だから」と役割を決め付けられることに敏感なのだと気付きました。一方で、夫に任せるほうが心地よいと感じる人もいます。
大切なのは、性別で役割を決めることではなく、それぞれが望む形で関われることではないでしょうか。販売員も最初に「普段運転されるのはどちらですか」とひと言聞いてくれていたら、私の感じ方はきっと違っていたと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:中村美咲/30代女性・主婦。二児の母。
イラスト:ゆる山まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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