親切のつもりが…
「家でできる仕事を探していて……どうやって始めたのか教えてくれない?」
困っているなら力になりたいと思い、私は仕事の探し方や応募文の書き方、案件を受けるときの注意点など、知っている範囲でかなり詳しく伝えました。けれど、返ってきたのは、「いい情報だね!」のひと言だけ。少し拍子抜けしましたが、役に立てたならいいかと思っていました。
その後、彼女も在宅でできる仕事に応募したようですが、なかなかうまくいかなかったそうです。すると今度は、「応募文、見てもらえない?」「どこに応募したらいいか選んでほしい」と、少しずつ頼まれることが増えていきました。
さらにしばらくして、私が転職することをどこかで聞いたのか、「今の職場、あなたが辞めるなら枠が空くよね? 紹介してくれない?」と連絡が来たのです。驚きつつも、できる範囲でつなぎましたが、気づけば面接の日程調整まで私が間に入ることに。
けれど、特にお礼の言葉はありませんでした。結局、彼女は不採用に。すると後日、またメッセージが届いたのです。
「面接落ちたんだけど。ほかに働ける職場を探してよ」「あなた、そういうの詳しいでしょ?」その瞬間、私は思わず心の中でつぶやきました。私は、都合のいいハローワークなのだろうか……。
線を引くことに
私はそこで、「ごめんね。仕事の紹介や調整まで私がするのは、もう難しいよ」とはっきり断りました。彼女は不満そうでしたが、これ以上は私が背負うことではないと思ったのです。
後日、共通の友人から、彼女が3人目を妊娠し、しばらく働ける状況ではなくなったと聞きました。大変な事情があったのかもしれませんが、だからといって私がすべて引き受けることはできません。
この出来事で、親切にすることと、相手の都合を背負い込むことは違うのだと感じました。どんなに仲が良くても、できることとできないことの線引きは必要だと思った出来事です。
著者:古谷 菫/30代女性/3歳と0歳の男の子ママ。フルタイムで働きながら、小説家になるために活動中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※一部にAI生成画像を使用しています
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