まさかのダブりにがっかり
「あー、これじゃないのに……」子どもはがっかりした様子。それでも、「ねえ、もう1回! もう1回だけ!」と言うので、私は「じゃあ、もう1回だけね」と言って回させました。ところが、2回目に出てきたのは、まさかの同じもの。
子どもはさらに落ち込んだようで、「どうしようかな……もう1回……でも、もうやめようかな……」と悩み始めました。すると、ずっと後ろで見ていた中年の男性が、急に強い口調で言ったのです。
「もうやめれ! そんなもんに金つぎ込むくらいなら、おじちゃんに金くれよ!」突然の言葉に、私も子どももびっくりして固まってしまいました。すると、隣で別のガチャガチャを回していた男の子のパパさんが、その男性に向かって一言……!
「ごちゃごちゃ言ってガチャ回さんなら、別のところ行って!」男性はぶつぶつ言いながら、その場を立ち去っていきました。
助けてくれたパパさんが
私はすぐに、「ありがとうございます。助かりました」とお礼を言いました。するとパパさんは少し照れたように、「あ、ごちゃごちゃじゃなくて、ガチャガチャって言えばよかったかな……」と笑わせてくれました。
その場の空気がふっと和み、子どもも少し安心した様子。さらにパパさんは、子どもが持っていたダブりの景品を見て、「そのダブり、よかったらうちが買ってもいいかな? うちの子、それ欲しがってたんです」と声をかけてくれました。
突然の男性の言葉には驚きましたが、助けてくれたパパさんのやさしい対応に救われました。子どもが楽しみにしていたガチャガチャの時間が、嫌な思い出にならずに済んで本当によかったです。困った場面でさりげなく助けてくれる人の存在はありがたいなと感じた出来事でした。
◇ ◇ ◇
子どもとの外出先では、思いがけない言葉をかけられて戸惑ってしまうこともありますよね。特に子どもが驚いているときは、大人が落ち着いてその場を離れたり、必要に応じて周囲に助けを求めたりすることも大切です。
一方で、今回のようにさりげなく間に入ってくれる人の存在に救われることもあります。公共の場では、子どもや周囲の人への言葉かけに気を配りながら、気持ちよく過ごせるといいですね。
著者:木村 乃愛/40代女性/6歳の男の子と2歳の女の子を育てるワーママ。子どもたちが寝たあとのチョコレートとコーヒーを嗜む時間が最高です。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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