突然「離婚してほしい」と告げた夫
共働きをしながら、忙しくも幸せな毎日を送っていた私たち。そんなある日、夫から「話がある」と言われました。その日の夜、娘が寝たあと、テーブルを挟んで夫と向かい合うことに。
何を言われるのだろうと不安でいっぱいの中、夫は静かに口を開きました。
「離婚してほしい。もう、お前とはやっていけない」
突然の言葉に、私の頭は真っ白になりました。
「どうして? 娘のことは?」
そう聞いても、返ってくるのは「いつも責められている気がして、家にいても休まらない」という言葉ばかり。
確かに、共働きで余裕がなかった私は、家事や子育ての負担について夫に小言を言うこともありました。
その後も話し合いを続けましたが、まるで離婚の原因がすべて私にあるかのように責められ、次第に私自身も「私が悪かったのかもしれない」と思うように。
夫は実家へ戻ることになり、突然崩れてしまった日常に、気持ちが追いつきませんでした。それでも娘には気づかれないよう、必死に普段どおりの母親を演じていました。
友人のひと言をきっかけに探偵へ依頼
ところが数日後、家族ぐるみで付き合いのあった友人から、思いがけない話を聞きました。
「数カ月前に、うちの夫があなたの旦那さんによく似た人が女性と歩いているのを見たって言ってたの。でも夫婦仲が良かったから、まさかと思って流してたんだ」
すぐには信じられませんでしたが、その言葉がどうしても引っかかり、私は探偵に調査を依頼することにしました。
そして約2週間後。
探偵から渡された報告書には、信じたくない事実が記されていました。夫は、会社の女性と不倫をしていたのです。
それだけではありません。夫は家を出たあと、その女性の家で生活しており、さらに女性は夫の子どもを妊娠していました。
あれほど私だけを責め、離婚の原因が私にあるかのように話していた夫。本当は、自分の裏切りを隠したまま離婚しようとしていたのだと知り、言葉を失いました。
義両親を呼んで話し合いの末、夫が選んだのは…
その後、義両親と私、夫で話し合いの場を持ちました。
義両親は夫に「お前は間違った判断をした。一瞬の気の迷いで何もかも失うぞ」と伝え、孫のためにも夫婦関係を再構築してほしいと考えているようでした。
しかし私は、裏切られたショックと、ずっと嘘をつかれていた悲しさで混乱し、泣くことしかできませんでした。
そして夫が選んだのは、私や娘、義両親との関係を断ち、不倫相手との新しい家庭を築くことでした。
私は最後の抵抗として、相手の女性が出産するまでは離婚しないと決めました。夫たちの望むタイミングで離婚し、何事もなかったかのように新しい家族としての生活を始めさせたくなかったからです。
慰謝料や養育費については、義両親も交えて話し合い、十分な金額を支払ってもらうことになりました。
突然、当たり前だと思っていた日常を失い、何度も心が折れそうになりました。それでも、どんなに苦しいことがあっても、娘の笑顔だけは守っていこうと心に決めた出来事でした。
◇ ◇ ◇
信頼していた相手から突然別れを告げられ、自分だけに原因があるかのように言われたら、冷静に受け止めるのは難しいものです。今回のように、あとから思いもよらない事実が明らかになることもあります。
大きな問題に直面したときは、ひとりですべてを抱え込まず、信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうことも大切です。また、離婚や慰謝料、養育費などについて不安がある場合は、必要に応じて弁護士などの専門家に相談することも選択肢のひとつ。
つらい状況だからこそ、自分自身や子どものこれからを第一に考えながら、一つずつ向き合っていきたいですね。
著者:澤田えみ/30代女性。2020年生まれの娘と2人暮らし。趣味は娘と一緒に推し活をすること。
取材・文:小川かおる
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
※AI生成画像を使用しています