娘のやさしさと、申し訳なさ

普段は健康な私ですが、先日10年ぶりに39.6度の熱を出しました。ぐったりして動けずにいたのですが、夫は会社帰りにそのまま飲み会へ行ってしまいました。子どもたちもいるのに、よりによって今日飲みに行くなんて……と残念な気持ちになりました。
子どもたちの夕飯は、コンビニ弁当を自分で買ってきてもらうことに。母親として申し訳なく、胸の奥がチクリとしました。そんな中、氷枕を替えてくれたのは小学5年生の娘でした。
発熱から2日目、病院を受診することにしましたが、夫は車で送ってくれませんでした。結局、自転車でひとり病院へ向かいました。「健康でいないといけないな」としみじみ思いました。
◇◇◇◇◇
今回の10年ぶりの高熱は、家族それぞれが考える「支え方」を浮き彫りにした気がします。当然頼れると思っていた夫の行動には戸惑いを覚えましたが、それ以上に、小さな娘のさりげないやさしさが心にしみました。今回の経験を通じ、自分の健康は自分で守るという意識の大切さと、娘の成長を改めて実感する機会となりました。
※高熱や強い倦怠感がある場合は自転車の運転を避け、家族やタクシーなど安全な移動手段を検討してください。
著者:音無カレン/40代女性・アルバイト
イラスト:ほや助
インフルで家族全滅の嵐の中「俺の飯ある?」

インフルエンザの流行情報が連日ニュースで流れ、息子の小学校でもクラスの欠席者が多くなりました。「かかるのは時間の問題だな」と覚悟を決めていた矢先、やはり息子が発熱。翌日、インフルエンザA型と診断されました。
高熱でぐったりする息子を隔離し、私は看病しながら同室で寝ることに。その2日後、倦怠感で体が動かず、「やばい! 体も熱い」と体温を測ると39.8度。不機嫌で起きてきた娘も発熱! 夫は発熱していなかったものの、「あー。みんなインフルじゃん。終わった……」と肩を落としました。
病院で受診すると、私もインフルエンザA型、夫と娘はみなし陽性でした。義母に食料品を依頼し、家族での療養生活がスタートしたのです。その後、夫も頭痛が強くなり、完全にダウン。自分だけササっと薬を飲み、一目散に布団に潜り込みました。「私だってきつくてすぐに寝たいのに! 子どもたちにご飯と薬をあげるまでは頑張らなきゃ」となんとか踏ん張ったのです。
不調こらえ子どもの世話をする私…夫は休息に専念
子どもたちは、インフルエンザ治療薬のおかげで、ゲームで遊べるくらいまで回復しました。一方で私は、体温を測るたび39度を超え、高熱が治まりません。頭痛と倦怠感もひどく、ずっと寝ていたいと思うほどでした。子どもたちには申し訳ないと思いつつも、できるだけ呼ばれないようにするため、テーブルにパンやお菓子、水筒などを用意し、休むことにしたのです。
夫はというと、寝室から出てくるなり「インフルしんどすぎて無理だわ」と、体調不良アピール全開。ゼリー飲料と薬を飲んでいました。ちょうど子どもたちが食事を終えたところで、薬を飲ませるよう頼むと「ごめん、頭が痛すぎて無理」と、そそくさと寝室に戻っていきます。
「私もしんどいんだけど……」と思いつつ、結局私が薬を飲ませることに。その後、そっと寝室をのぞくと、夫はスマホの動画を見ながら笑っていたのです。自分だけ休み、完全に私任せにする夫に腹が立ちましたが、指摘する元気はなく、どうにか怒りを抑え眠りました。
「は? 私は便利屋じゃない!」怒りをぶちまけ
2日経つと、しんどさは残るもののだいぶ動けるようになり、たまりにたまった家事を片づける気力が出てきました。夫は、いまだに食事とトイレのとき以外は寝室にこもりきり。熱はあるのか聞くと、「37度後半だけど、頭がね」と言うため、「わかった」とだけ返答し、淡々と家事をこなす私。「私が全部やって当たり前だと思ってるんだな」とあきれるばかりでした。
その夜、夫がのうのうと「ねぇ、頭痛治って腹減った。俺の飯ある?」と聞いてきたのです。その言葉に、ついに堪忍袋の緒が切れます。
「は? 私は便利屋じゃないんだけど。私も体調悪かったの知ってるよね? 寝室にこもりきりのあなたと違って、私はしんどい思いをしながら家事も子どもたちへの投薬も、ずっとひとりでやったの! ごめんねとか、ありがとうとかも言えないわけ?」
私は不満を一気にぶちまけました。
普段怒ったりしない私の剣幕にびっくりしたのか、夫の目はまん丸に。瞬時にシュンとなり、「全部任せっきりでごめん」と謝罪し、寝室に戻っていきました。
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今回、インフルエンザで家族全滅したことで、体調不良のときこそ夫婦の真の関係性が試されるのだと痛感しました。夫にとっては「家事育児=私」なので、私が高熱でも代わるという発想がなかったのでしょう。しかし、夫は私の激怒を受けて反省したのか、その後は皿洗いや洗濯物を畳むことなどを自らするようになりました。
体調不良のときは休養に専念したくても、子どもがいるとなかなか難しいもの。だからこそいざというときは「どちらか一方が無理をする」のではなく、お互いに思いやりと感謝の気持ちを忘れず、対等に助け合える夫婦でありたいと感じた経験でした。
著者:山﨑 みさ/30代女性・ライター。産後の物忘れの悪化に悩む、2018年生まれの男の子と2022年生まれの女の子のママ。趣味は甘い物を食べること、緩く宅トレをすること。
イラスト:おーちゃん
まとめ
家庭内の役割が固定化していると、どちらかが高熱を出したときにも、家事や育児の負担が一方に偏ってしまうことがあります。体調不良時の対応には、普段の役割分担や相手への配慮が表れやすいのかもしれません。いざというときにどう支え合うか、元気なときに考えておく大切さを感じる体験談でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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