妊娠中のお葬式で、義父に「こんな嫁、恥ずかしい」と怒鳴られて
夫の弟が亡くなり、お葬式に参列したときのことです。当時、上の子は4歳で、私は下の子を妊娠中でした。つわりがひどく、めまいもあって、体調は万全とは言えません。上の子のお世話だけで精一杯の毎日を送っていました。
義実家からは、「妊娠中で大変だろうから、お焼香だけ済ませたら上の子と一緒に帰っていいよ」と言ってもらっていました。それならと、私の実母にお願いして、車で迎えに来てもらう手はずを整えていたのです。
ところが、いざ葬儀が始まると状況が変わりました。当初の話とは違い、親戚の方々から細々としたお手伝いを頼まれるようになったのです。慣れない場所で上の子は人見知りをして、私にべったりとくっついて離れません。私自身もおなかが張ってしまい、思うように動けませんでした。
見かねた実母が、私の代わりに立ち働いてくれました。けれど、義父はそれが気に入らなかったようです。夫を通して何度も苦言を伝えてきたものの、私はめまいと吐き気で立っていることもできず、控室で横にならせてもらっていました。
すると突然、義父が控室にやってきて、「こんな嫁、恥ずかしい!」と大声で怒鳴ったのです。
何が起きたのか、すぐには飲み込めませんでした。体がすくんで動けず、頭の中は「どうしよう」という気持ちでいっぱいです。一緒にいた上の子は、大きな声に驚いて大泣きしてしまいました。すぐそばには夫もいたのに、義父を止めることも、私に声をかけることもありませんでした。その様子を見かねた義母が義父を厳しく叱ってくれたものの、その場は騒然としたままで、私は実母の車で逃げるように帰宅することになりました。
あれからしばらくたちますが、今も義父とは疎遠のままです。後日、あの日私にお手伝いを頼んでいた親戚の方々や義母からは、「妊娠中なのに無理をさせてしまって申し訳なかった」と丁寧な謝罪がありました。
一方で、あの場で何も言ってくれなかった夫には、私の中に大きなわだかまりが残りました。落ち着いてから、「お義父さんに怒鳴られたこと以上に、あなたが何もしてくれなかったことがつらかった」と夫に伝えました。
夫は最初、「突然のことでどうしていいかわからなかった」と話していました。でも、私がどれほど心細かったのかを伝えるうちに、自分の対応が間違っていたと認め、「あのとき守れなくてごめん」と謝ってくれました。
それからは、義実家との連絡はできるだけ夫が引き受けてくれるようになりました。上の子が「おじいちゃんには会いたくない」と言ったときも、無理に会わせようとはせず、子どもの気持ちを尊重してくれています。
あの日のことを、今でもきれいに割り切れたわけではありません。夫へのわだかまりも、すべて消えたわけではないと思います。それでも、あの出来事をきっかけに、つらかったことを我慢せず夫に伝えるようになりました。
以前は、周囲にどう思われるかを気にしてしまうこともありました。でも今は、誰かの期待に応えることよりも、自分と子どもたちが安心して過ごせることを大切にしたいと思っています。夫とも話し合いながら、これからは家族にとって無理のない距離や付き合い方を選んでいきたいです。
著者:田中はな/20代女性/5歳と1歳を育てる母。パート勤め、結婚8年目、趣味歯カフェ巡り
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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