身だしなみに無頓着な夫
夫はリモートワークの日が多く、自宅で仕事をするときは短パンにTシャツというラフな格好が定番です。オンライン会議でもカメラを使わないことが多いため、髪型を整えたり、服装に気をつかったりすることはほとんどありません。
夫は結婚前からおしゃれにはあまり興味がなく、「仕事相手に不快感を与えない程度の清潔感があれば十分」という考え方の人です。そのため、休日や在宅勤務の日に髪が少し乱れていたり、かなりラフな格好をしていたりしても、私はあまり口を出さないようにしています。
ある朝、夫は慌ただしく仕事をしていました。パソコンに向かって難しい顔をしながら会議を続け、机の横には食べかけのジャムトーストが置かれています。朝食を食べ終える暇もないほど忙しい様子でした。
髪についていた赤いものの正体
仕事をしている夫を何気なく見ていると、耳の上あたりの髪に赤いものが付いているのが目に入りました。小さなゴミのようにも見えましたが、忙しそうだったため、そのときは声をかけずにいました。
昼ごろになってようやく仕事が一段落し、夫は「忙しかったなあ。そろそろお昼にしよう」とひと息ついた様子です。そこで改めて頭を見ると、赤いものはまだ付いたまま。それどころか、思っていた以上にべったりと髪に絡みついています。
気になって指で触ってみると、ベタベタしています。「これ、何?」と思わずにおいを嗅いでみると、ふわっと甘い香りがしました。
「……イチゴジャム?」
一瞬、自分でも信じられませんでした。髪にジャムが付いているなんて、まったく想像していなかったからです。どうやら、朝食で食べていたトーストのイチゴジャムが、何かの拍子に髪に付いてしまったようでした。
本人にも心当たりなし
「いつ付いたの?」と聞いてみても、夫は首をかしげるばかり。朝食を食べながら仕事をしていたことは覚えているものの、髪にジャムが付いた心当たりはまったくないそうです。
あまりに予想外の出来事に、私たちは思わず吹き出してしまいました。寝ぐせならまだわかりますし、何か小さなゴミが付くこともあるでしょう。でも、髪にイチゴジャムを付けたまま、何時間も真剣な顔で仕事をしていたとは想像もしませんでした。
幸い、その日はカメラを使う会議ではなかったそうです。もし画面に姿が映っていたらと思うと、少しヒヤッとしました。夫も「危なかった」と苦笑い。私は思わず、「まずは仕事前に鏡を見ようよ!」とツッコんでしまいました。
自分の身だしなみは、自分で確認してほしいという気持ちは今でも変わりません。それでも、髪にジャムを付けたまま何時間も仕事をしている姿を見てからは、「今日は大丈夫?」と一声かけるのも悪くないかなと思うようになりました。
結婚生活では、思いがけない出来事がいろいろあります。髪にイチゴジャムを付けたまま真剣に働いていた夫の姿は、わが家の笑い話として、これから先も忘れられない光景のひとつになりそうです。
著者:大野肉美/40代女性・2015年、2019年生まれの女の子を持つ母。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
イラスト:にしこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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