うちの敷地ですよね?
数年前、戸建てを購入して暮らし始めたころの話です。わが家の前には、道路に面した細長いスペースがありました。私はそこをわが家の敷地として、普通に手入れをしていました。
ところがある日、帰宅すると、知らない女性がそのスペースに花の苗を植えていたのです。
驚いて声をかけると、近所に住む年配の女性でした。悪びれる様子はなく、「ここ、みんなで使っている場所だと思っていたのよ」と言います。その言葉に、私は一瞬、どう返せばいいのかわからなくなってしまいました。
ご近所付き合いのことも頭をよぎり、その場では強く言えず……。曖昧な返事をしてしまいました。その後、別の方が植木鉢を置いたり、自転車を一時的に停めたりすることもありました。
気になって、購入時に不動産会社からもらった図面を改めて確認すると、そのスペースはわが家の敷地に含まれていました。それなのに、いつの間にか共有スペースのように扱われている。そのことに、どうにも納得のいかない気持ちが残りました。
夫に話したところ、「一度、自治会長さんに相談してみよう」と言うので、私たちはその図面をコピーして、自治会長さんに相談することに。
事情を話しながら図面を見せると、自治会長さんは「そんなことになっていたとは知らなかった」と驚いた様子でした。そして、「これは一度、近所の方にも伝えたほうがいいね」と言ってくれました。自治会長さんからも事情を伝えてもらえることになり、自分たちだけで対応せずに済むことに少し安心しました。
その後、わが家でも『私有地につき立ち入りをご遠慮ください』という控えめなプレートを置きました。それ以降は、花の苗を植えられたり、自転車を停められたりすることはなくなりました。
振り返ってみると、ご近所付き合いを気にして最初にはっきり伝えられなかったことで、状況が続いてしまったのかもしれません。今は、あのとき思い切って自治会長さんに相談してよかったと思っています。自分たちではわかっているつもりでも、土地の境界について近所の方との認識が食い違っていることもあるのだと実感しました。今回のことをきっかけに、気になることがあれば曖昧にせず、早めに確認して伝えようと思うようになりました。
著者:木村瑞稀/30代女性/2児の母でパート主婦。趣味はお笑い番組やドラマを観ること。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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