「すぐ戻るから」と出かけた夫
家族で温泉地へ一泊旅行に出かけたときのことです。
宿に到着して少し休み、「せっかくだから周辺を散策しよう」と話していたとき、夫が突然「ちょっと一人で温泉街を見てくる」と言い出したのです。当然子どもたちも一緒に行くものだと思っていた私は、とても驚きました。しかし、夫は「すぐ戻るから」と言い残し、そのまま一人で出かけていきました。
残された私は、まだ小さい子ども2人を連れて、見知らぬ宿で過ごすことになりました。「すぐ戻る」と言っていたので、少し周りを見たら戻るのかなと思っていたのですが、気づけば1時間がたち、夕方になっていました。そこで「もうすぐ戻ってくるよね?」とLINEを送りました。しかし、既読はつかず、返信も来ません。
私は子どもたちの相手をしながら、夕食の準備や入浴のタイミングまで、すべて一人でこなすしかありません。「せっかくの家族旅行なのに、どうして私だけ普段より大変な思いをしているのだろう」と、だんだんモヤモヤした気持ちが募っていきました。
さすがに2時間がたつと、夫の身に何かあったのではないかと心配になってきました。それからは30分おきに「今どこにいるの?」「何時に戻るの?」とメッセージを送りましたが、既読にはならず、電話にも出ません。
結局、夫が戻ってきたのは、出かけてから4時間近くもたったあとのことでした。「いやあ、楽しかったよ」とすっきりした表情で話す夫を見て、安堵したのと、我慢していた感情があふれたのとで、涙が出てきました。
思わず、「心配したし、あなたがいない間、こっちは本当に大変だったんだよ」と気持ちをぶつけました。
その後、子どもたちが落ち着いてから夫婦できちんと話し合う時間を持ちました。
夫は、ただの気分転換のつもりでちょっと出ただけのはずが、1杯飲むうちに気分がよくなり、あちこちお店をはしごしてきたようでした。夫の身勝手な行動と、私に子どもたちを任せることで生じる負担を想像していなかったことに、私は怒り心頭でした。「家族で来ている以上、単独行動はしないか、事前に必ず相談してほしい」と私の気持ちを伝えると、夫も反省して納得してくれました。
この出来事があってからというもの、旅行の計画を立てる段階で、お互いの認識やスケジュールを共有するようになりました。
何気ない行動でも、気づかないうちに相手の大きな負担になってしまうことがあると、このとき身をもって実感しました。だからこそ、行動の前に一言相談すること、そして言い出しにくくても我慢せずに気持ちを伝えること。その両方が、夫婦関係をより良くしていくのだと、今は感じています。
著者:佐藤美咲/30代女性 /5歳と3歳の子どもを育てる母。平日は仕事、土日は家族と過ごします。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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