多子マウントをとるママに逆襲!
Aさんは、3人の子を育てる自称“完璧なママ”。「子どもは3人いてこそ母親として一人前。わが家は裕福だからこそ3人産めたのよ! ひとりっ子なんて親が貧乏だからでしょ、かわいそうに」が口癖で、私はよく絡まれていました。周囲はいつもやれやれという呆れ顔です。
ある日、公園で男の子2人を持つママ友のBさんと、2人目を妊娠中のCさんの子どもたちと遊んでいると、Aさんがやってきました。だいぶ目立ってきたCさんのおなかを見るなり、Aさんがじろっと私に視線を移し「お宅、2人目は? 子どもは多いほうがいいのよ」と言い始めます。苦笑いしながら「うちはこの子との時間をまだ大切にしたくて」とかわしました。
しかし、Aさんのマウントは止まらず、「そんなの言い訳よ~。あ、もしかしてお金ないの? 家計カツカツだから2人目を作らないってこと? まぁだって、そんな地味なバッグだもんね。あ~、貧乏でろくにきょうだいも作ってもらえないなんて、息子くんがかわいそうだな~」とニヤつきながら、失礼な言葉を私に浴びせてきたのです。
度を越したあまりの失礼さに、私はとうとう黙っていられなくなりました。「Aさんはお子さん3人分、相当な貯えをされているんですよね。うちは子どもが『将来は海外の美大に行きたい』と言っても背中を押せるよう、数千万円単位で教育資金を準備してますけど。Aさんはお金持ちなんですよね? きっとそれ以上の準備をされているでしょうね~。本当に尊敬します!」と笑顔で反撃。
すると、Bさんが「Aさん、そんなにたくさん教育資金あるの? 先週私が立て替えたランチ代の3,000円、まだ返してもらってないけど。今、返してもらえる?」と、冷ややかな声で加勢。すると「ご、ごっめーん、最近スマホ決済ばっかり使ってて今日もお財布なくて~」とAさんはしどろもどろに。「じゃあ、スマホ決済ね。はい、出して?」とBさんが真顔で言うと、Aさんは「あ……スマホも忘れたみたい! ちょっと用事あるからまた今度ね! あんたたち帰るよ!!」と子どもを連れて焦って公園をあとにしました。
Aさんがいなくなったあと、残されたママたちからは驚くべき事実が明かされました。「実は私もランチ代返してもらってない」「園の集金を立て替えたままで…」とBさん以外からも次々に被害報告が上がったのです。Aさんは「子どものお受験塾の引き落とし直後で手持ちがなくて」「旦那のカードを家に忘れちゃって」などと、あくまで“裕福な家庭”の体裁を保つ口実を使っては、複数のママ友から数千円〜数万円を借りて踏み倒していました。
私だけが被害にあっていなかったのは、皮肉なことにAさんから「貧乏」と見下されていたから。貧乏扱いはつらかったですが、不幸中の幸いと感じました。
さらには、そうやって浮かせたお金や、無理なリボ払いで手に入れたブランド品を「旦那からのご褒美♪」と贅沢な暮らしを偽装してSNSに投稿していたAさん。実は、旦那さんが飲み会で「妻が勝手にリボ払いで買い物をして困る」とこぼしていた不満が、話を聞いた知人経由で噂になっていたのでした。その結果Aさんは“他人を見下すくせに、裏で人のお金をあてにする嘘つきママ”として、誰からも相手にされなくなってしまいました。
嘘や見栄で自分を大きく見せようとしても、長続きはしないものなのだなとしみじみ感じました。嫌な言い方をされてもスルーして距離を置いていて、本当によかったです。これからも周囲の意見は参考程度にとどめ、自分たちの生活と大切な家族の時間を一番に考えて、誠実さを大切にして暮らしていこうと思った出来事でした。
著者:森川らん/40代・ライター。14歳と5歳の歳の差兄弟を育てるママ。忙しくも賑やかな毎日に満足している。子どもたちが寝静まったあと、ひとりでドラマや映画を見るのが楽しみのひとつ。
作画:sawako
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)