久しぶりの連絡から交際へ
当時、私は職場の人間関係に悩み、かなり疲れていました。
そんなある夜、ふと高校時代の後輩だった彼のことを思い出し、久しぶりに連絡してみることに。高校生のころ、彼が私に好意を持ってくれていることはなんとなくわかっていましたが、当時は付き合うことはありませんでした。
連絡するとすぐに返信があり、偶然にも近くに住んでいることが判明。ちょうど彼の誕生日が近かったこともあり、久しぶりに食事へ行くことになりました。
その後も何度か会ううちに、仕事でつらいときには話を聞いてくれたり、そばにいてくれたりする彼の存在が、私にとって大きくなっていきました。
そして自然な流れで、私たちは付き合うことになったのです。
元カレの話をすると突然…
付き合い始めてしばらくしたころ、会話の流れで「この前、偶然元カレに会ったんだ」と話したことがありました。私としては特に深い意味はなく、ただの近況報告のつもりでした。
ところが、その話をした途端、彼の表情が曇り、話しかけてもほとんど返事をしてくれなくなりました。気まずい空気の中、どう声をかけようか迷っていると、彼が突然立ち上がりました。
そして真顔のまま、特撮ヒーローのようなポーズをとり始めたのです。
「え……何してるの?」
あまりに突然のことで驚きましたが、彼はもともと特撮ものが大好き。どうやら、気持ちが落ち込んだときや機嫌が悪いときには、好きなヒーローになりきって気分を切り替えていたようです。
真顔でポーズを決める彼を見ているうちに、私もなんだかおかしくなってきました。「彼なりの気持ちの整え方なんだな」と思うと、少しかわいらしく感じたのを覚えています。
しかしその後、付き合っていく中で少しずつ価値観の違いを感じるようになり、最終的には別れることになりました。
今振り返ると、当時の私は仕事で弱っており、誰かにそばにいてほしいという気持ちが強かったのだと思います。そんなときに寄り添ってくれた彼の存在は、私にとって大きなものでした。あのころの出来事も、今では少し笑える思い出のひとつになっています。
著者:加藤奈恵/30代女性・東京都在住。夫と子どもの3人で暮らしている。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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