ぶつかってきた男性に周囲の人々が!?
9歳の娘と一緒に、駅前へ買い物に出かけた日のことです。横断歩道を渡っていると、急いでいたらしい男性が私たちの前を強引にすり抜けようとし、肩がぶつかりました。私はとっさに娘をかばったのですが、その男性は謝るどころか、「ちゃんと前を見て歩けよ」と大きな声で怒鳴ってきたのです。
本当に急いでいたのか、それともわざとだったのか、今となってはわかりません。ただ、ぶつかってきたのは男性の方だったのに、こちらが怒鳴られるというのは、あまりに理不尽に感じられました。
突然のことに、娘は怖そうな表情を浮かべていました。私も驚いてしまい、どう返せばいいのかわからず、その場で娘を抱き寄せながら固まってしまいました。
すると、近くにいた女性が、「今ぶつかったのはあなたの方ですよね」と声を上げてくれました。
それをきっかけに、周囲にいた会社員風の男性や学生さんらしき男性も、「私も見てました」「ぶつかっておいてそれはないだろう」と次々に男性へ声をかけてくれたのです。
何人もの人に注意されると、男性は気まずそうな表情を見せ、そのまま何も言わずに立ち去っていきました。
娘はしばらく怖がっていましたが、私が「助けてくれる人がたくさんいてよかったね」と話すと、少し安心した様子でした。見ず知らずの私たちのために声を上げてくれた人たちの存在に、私自身も救われる思いでした。
数日後、娘は学校でこの出来事を担任の先生に話したそうです。先生は「困っている人を見かけたときに助け合うこと」について、クラスでも話題にしてくれたと聞きました。
娘は「怖かったけれど、たくさんの人が助けてくれたから安心できた」と話していました。それ以来、誰かに助けてもらったときには、以前よりも素直に「ありがたいね」と口にすることが増えたように感じます。
怖い出来事ではありましたが、今振り返ると、娘の記憶には男性に怒鳴られたことだけでなく、「困ったときに助けてくれた人がいた」ということも残っています。あの男性が急いでいたのかどうかは今もわかりませんが、周りの人のひと言が、こんなにも心強いものなのだと改めて感じた出来事でした。
著者:葛城聖子/30代女性/9歳の娘の母。専業主婦。趣味は散歩とカフェめぐり。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※AI生成画像を使用しています
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