甥に頼ませるなんて……
「これで栗おこわと栗の渋皮煮を作って! 皆に配るんだ! パパの兄ちゃん家とママの姉ちゃん家と……」大量の栗を持った甥は、笑顔で私に頼んできました。しかし、栗おこわには、もち米や小豆の準備が必要です。渋皮煮も外皮をむき、時間をかけて煮るため、かなり手間がかかります。
しかも甥の話では、兄の家だけでなく、兄の長男家、次男家、長女、兄嫁の実家、兄の知人分まで必要とのこと。気づけば、7軒分を頼まれていました。
小学生の甥に「作って」と言われたら、こちらも強く断りにくいもの。兄や兄嫁が直接頼まず、甥に言わせたように感じてしまい、モヤモヤしました。
結局、もち米や小豆、調味料までこちらで用意し、私は3日かけて栗おこわと渋皮煮を作ることに。作り終えて配るころには、父母の分はほんの少ししか残りませんでした。
母づての伝言に絶句
それだけでも疲れ果てていたのですが、後日さらに驚くことがありました。母から、「兄嫁さんが『みんな喜んでいたよ。来年もよろしく』って言っていたよ」と聞いたのです。
来年もよろしく……? 材料も用意し、3日かけて作ったのは私です。それなのに、母づてに当然のように来年の分まで頼まれたことに、思わず言葉を失いました。家族だからといって、手間も材料費もかかることを当然のように任されるのは違うのではないかと思いました。
次に頼まれたときは、作る量や材料費をきちんと確認し、無理なものは断ろうと決めました。
◇ ◇ ◇
家族や親戚同士だと、つい「お願いしやすいから」と頼みごとをしてしまうことがありますよね。けれど、料理や手作業には、見えない時間や労力、材料費がかかっています。
特に子どもを通して頼まれると、断りにくく感じてしまうこともあります。親しい関係だからこそ、相手の負担を想像し、お願いをするなら費用や手間への配慮も忘れないようにしたいですね。
著者:山口 千鶴/40代女性/3人の子どもを育てる母。子どもが手を離れてきて、自由な時間を楽しんでいます。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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