祖母との思い出
私は幼いころ、両親が共働きだったため、学校から帰ると同居していた祖母がいつも出迎えてくれました。何かあれば祖母に相談することも多く、とても仲がよかったと思います。
まだ小学生だった私は、「大きくなったら祖母にきちんと恩返しをしよう」と考えていました。しかし、私なりの恩返しができないまま、祖母は突然亡くなってしまったのです。
そんな経験もあり、街中でご年配の方を見かけると、少しでも喜んでもらえるよう、自分にできる範囲で親切にすることを心がけるようになりました。
彼の座り方が気になって…
学生になり、彼氏ができたころのことです。2人で電車に乗っていた際、私は彼の座り方がとても気になりました。
彼は体を前にずらして足を前方に投げ出し、背もたれに体を預けるように深く座っていたのです。通路側に足が出るため、車内を歩く人の邪魔になりそうな座り方でした。
その後も電車に乗るたびに彼の座り方が気になり、私は「その座り方さ……ほかの人の邪魔にならないかな?」と彼に伝えました。しかし、何度言っても直らなかったのです。
別れを決めるきっかけに
そんなある日、彼の態度にどうしても納得できない出来事がありました。
電車に乗っているとき、私たちの前にはご年配の夫婦が立っていました。私は自分の席を男性に譲ったのですが、彼は座ったまま。そこで私が「席を譲ったら?」と声をかけると、彼は小さく舌打ちをしたのです。
私たちはあと10分ほどで電車を降りる予定でした。もちろん、席を譲るかどうかは本人が決めることです。それでも、あまりにも思いやりのない彼の態度に、私は嫌気がさしてしまったのです。
この一件がどうしても心に引っかかり、数日後、私は彼に別れを切り出しました。
祖母が大好きだったこともあり、ご年配の方にできる範囲で親切にすることは、私にとって祖母への恩返しのようなものでもあります。
もちろん、同じ考えを誰かに押しつけるつもりはありません。ただ、今回の出来事を通して、彼とは人への接し方や思いやりに対する考え方が違うのだと感じました。
今振り返っても、あのとき自分の気持ちに正直に決断してよかったと思っています。
著者:さとうみく/40代女性・6児の子育て中。ヘアメイクの仕事を経験し、現在は保育関係の仕事をしている。自身の経験を元に、子育てや結婚などの記事を中心に執筆中。
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!