ママ友のお願いを断ると
長男が年長のときのことです。ママ友から、3連休を前にこんなお願いをされました。
「今度旅行に行くんだけど、前にあなたが話していた、子どもが乗れるスーツケースって貸してもらえないかな?」
わが家には、子どもが上に乗って移動できるタイプのスーツケースがあります。わが家のスーツケースは、子どもが上に乗って移動できるタイプのもの。長男がとても気に入っていて、旅行のたびに使うのを楽しみにしていました。これからも長く使いたかったため、人に貸すことには抵抗がありました。
そこで「ごめんね、ちょっと難しいかな」とやんわりお断りしました。するとママ友から「えー、子どもが楽しみにしてるんだけど!」「もう子どもにも言っちゃったから、どうにかならない?」と言われてしまいました。
その場では微妙な空気の中で解散となりました。帰宅後、旅行のたびにこのスーツケースを楽しみにしている長男にも、念のため気持ちを聞いてみることに。「お友だちに貸してもいい?」と尋ねると、「嫌!」とはっきり返事がありました。私自身も貸すことには抵抗があったため、今回は貸せないと改めて連絡しました。
ところが翌日。なんとママ友が子どもを連れてわが家までやってきて、子ども本人から「貸して!」と直接お願いされたのです。私は「ごめんね。乗れるスーツケースは貸せないんだ」と伝えました。
するとママ友は、隣にいた自分の子どもに「貸してくれないから乗れないよ! 残念だね! いじわるだね!」と言ったのです。まさか子どもの前でそんなふうに言われるとは思わず、驚いてしまいました。
楽しみにしていた子どもが目の前で泣いているのを見ると、さすがに心が痛み、「貸したほうがいいのかな」と迷いました。それでも、わが子も大切にしているものです。気持ちは変わらず、今回は貸さないことにしました。「ごめんね。大切に使っているものだから、やっぱり貸すことはできないんだ」と改めて伝え、その日は帰ってもらいました。
それで終わったと思っていたのですが、後日、別のママ友から、そのママ友が周囲に「あの人、子どもが楽しみにしてるのにスーツケースを貸してくれなかった!」「いじわるだよね!」と話していたと聞きました。どう受け取られているのか少し気になりましたが、私からこの件について説明することはしませんでした。
相手の子どもが泣いてしまったことで、「貸してあげたほうがよかったのかな」と一瞬、心が揺れました。でも、相手が先に子どもへ話していたからといって、無理をして貸す必要はなかったと思っています。
今回のことで、相手にどう思われるかを気にして、家族の気持ちまで後回しにする必要はないのだと感じました。これからも、無理なことは無理と伝えられるようにしたいと思います。
著者:小林美織/30代女性/2019年生まれと2020年生まれの年子のきょうだいの母。地方在住。趣味は100円ショップと雑貨屋のパトロール。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
※AI生成画像を使用しています
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