義実家へ行くたび、義妹から細かな指摘
週末になると夫と一緒に義実家へ行っていました。私が昼食の準備を始めると、必ず義妹が後ろからのぞき込み、「お嫁さんなら〇〇家(義実家)の味を早く覚えてくださいね」と冷たく言い放ちます。
豆腐を切れば、「〇〇家では豆腐はこの大きさです」と切り直され、みんなのコーヒーを淹れて出すと、「前も言いましたけど、〇〇家ではお父さんのカップから順番に出します」と一度出したカップを戻されました。
とにかく何をするにも「〇〇家では」という言葉がついて回ったのです。
そんな“嫁教育”のような義妹の言動を見て、義父と義母は決まって、にこやかに黙ったままうなずいていました。まるで義妹の言うことが当然だと言われているようで、私は困惑するばかり……。
最初は「すみません」と笑顔で返していましたが、義実家へ行くたびに繰り返される細かな指摘に、だんだんどう接したらいいのかわからなくなっていました。
また始まった「〇〇家では」。すると夫が…
そんなある日、また義妹が「〇〇家では」と話し始めたときのことです。
夫が「ちょっと待って!」と義妹の言葉を制止し、穏やかな口調で「もちろん実家には実家のやり方があるけど、これからは俺たち2人で家庭を築いていくんだから、俺たちのやり方でいいからな」と、私に言ってくれたのです。
その場は一瞬静まり返り、義妹は何も言わず、ため息をついて義母と顔を見合わせていました。
私は、夫がこれまでのやりとりを見ていてくれたことがうれしく、その言葉に救われたような気持ちになりました。
その後もしばらく、義妹は少し不満そうでした。それでも私は、教えてもらった〇〇家のやり方をすべて否定するのではなく、自分でもいいと思ったものは、私なりに少しずつ取り入れるように。
そんな私の様子を見て、義妹も少しずつ納得してくれたようです。今では、義妹とも悪くない関係を保っています。
義実家には義実家のルールがありますが、結婚したからといって、何もかも同じにしなければならないわけではありません。相手の家の習慣も大切にしながら、自分たち夫婦に合ったやり方を見つけていけばいい。夫の言葉をきっかけに、そう思えるようになりました。
著者:大槻つぐみ/40代女性。2013年生まれの女の子のママ。学習指導員のパート勤務。妊娠出産でのブランクに戸惑いながら仕事に奮闘中。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)