泣き止まない娘を前に途方に暮れる
スーパーには娘の好きなおやつが売っておらず、機嫌が悪くなった娘は店の前でぐずり始めました。なだめてもまったく泣き止まず、周囲の人たちの視線も集まり始めていました。
娘がぐずり始めてから、どれぐらいの時間がたったでしょうか。私はすっかり途方に暮れていました。そこへ、60代ぐらいの女性が通りかかり、娘に「どうしたの?」と声をかけてくれました。しかし、娘は一向に泣き止みません。
すると、女性はにこやかに「一度、娘さんを抱きしめてあげたらどうかしら?」と提案してくれました。
女性の言葉で気づいたこと
私はそのとき、はっとしました。娘が泣いている間、私は声をかけるばかりで、手を握ったり抱きしめたりするなどのスキンシップをしていなかったことに気づいたのです。娘を抱っこしたい気持ちはありましたが、おなかの赤ちゃんへの影響も気になっていました。
そこで私は、泣き止まない娘をその場でギュッと抱きしめ、しばらく背中をポンポンとやさしく叩きました。「すぐにギュッとしなくてごめんね。ママと一緒にお家に帰ろう?」と言うと、娘は徐々に泣き止み、「うん。お家に帰ろう」と言ってくれました。
なぜ私はすぐに娘を抱きしめなかったのだろうと、自分を責める気持ちにもなりました。娘は日ごろから、ママにギュッと抱きしめられるのが大好きだと言ってくれていたのに。これからは、娘と生まれてくる赤ちゃんに精いっぱい愛情をかけていきたいと思いました。
著者:神崎 ハナ/30代女性・主婦。2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています