控室でまさかの修羅場
私が結婚式を挙げた式場では、着付けや身支度をする女性親族用の控室があり、新郎側・新婦側の女性親族が同じ広めの部屋を使うことになっていました。ある程度広い部屋だったので、特に問題はないだろうと思っていたのですが……。私の知らないところで事件は起きていたのです。
なんと義母が、自分の荷物を部屋中に広げ、かなりのスペースを占領していたそうです。それを見た母が、ひと言。「ここは皆で使う部屋でしょう? もう少し配慮できませんか?」
言っていることはもっともです。けれど、義母は言われたら言われた分だけ言い返したくなるタイプ。すぐに、「息子の晴れ舞台なのよ! 荷物を小さくまとめて、窮屈な思いをしろって言うの?」と反論したそうです。
すると母も負けていません。「あら、うちも娘の晴れ舞台ですけど? そんな日に、義母さんの荷物の隙間で過ごせと?」まさかの応戦。お互い一歩も譲らず、花嫁の私が準備をしている裏で、控室はちょっとした修羅場になっていたそうです。
式が始まると……
ただ、私がその一件を知ったのは式のあとでした。当日は、式場スタッフさんの動きが少し慌ただしく見えたこともあり、「もしかして母たち、何かあったのかな」と内心ヒヤヒヤしていました。
けれど、いざ式が始まると、そんな心配は吹き飛びました。バージンロードを歩く私を見ながら、実母も義母も涙ぐんでいたのです。披露宴でも、2人は隣同士で笑いながら話していて、途中からは一緒に写真を撮るほど。
その様子を見て、「ああ、大丈夫そう」と、私はようやくほっとしました。あとから控室での一件を聞き、「あの笑顔の前にそんなことがあったの!?」と驚きましたが、今では家族で笑って話せる思い出になっています。
その後も、会えば意見がぶつかることはあります。けれど、なんだかんだ気が合うようで、今では実父と義父を差し置いて、母2人の存在感が圧倒的です。私たち夫婦も、そんな2人にはいつもタジタジです。
◇ ◇ ◇
結婚式は、新郎新婦だけでなく、両家の家族にとっても特別な一日です。そのぶん気持ちが高ぶり、ちょっとしたことで意見がぶつかってしまうこともありますよね。
控室など共有スペースを使う場面では、お互いが気持ちよく過ごせるよう、荷物の置き方や声かけにも配慮できると安心です。多少のハプニングがあっても、あとから笑い合える関係になれたら、それも家族の思い出のひとつになるのかもしれませんね。
著者:木田 七恵/30代女性/3歳と6歳の一男一女を育てる母。Webメディア在宅業務。趣味はサイクリングです。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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