目を離した隙に…
息子は納豆が大好き。この日も初めて注文した納豆の細巻きを見て、とても喜んでいました。
ところが、私がタッチパネルで注文しているほんのわずかな間に、目の前でとんでもない光景が繰り広げられていたのです。
そのお店の細巻きは切られておらず、長細いタイプ。本来は縦に食べるのだと思いますが、息子はなぜか横にして、いろんな方向からかぶりついていたのです。その結果、納豆がポロポロとこぼれ、口や手、服、テーブルまで大変なことになってしまいました。
口の周りはもちろん、お気に入りのお洋服もあっという間に納豆だらけに。茶色い惨状と、それでも満足げな息子の顔を前に、一瞬言葉を失ってしまいました。
あわててウェットティッシュで拭くなどしましたが、予想外の初注文に、私はてんてこまいでした。本人なりに食べやすい方法を試していたのかもしれませんが、そのときは何度「縦に持ってごらん」と伝えても、頑なに横からかぶりついていました。
この日以来、納豆巻きを頼むときには「お侍さんの刀みたいに持つと、じょうずに食べられるよ」などと、子どもにもわかりやすい言葉でコツを伝えるようにしています。
大人にとっては当たり前のことも、子どもにとっては毎日が初めての挑戦なのだと改めて気付かされた出来事です。隣で懸命に納豆と格闘していた息子の姿を思い出すと、今では笑みがこぼれます。これからも失敗を恐れずに、いろいろな「初めて」に親子で楽しく挑戦していきたいです。
著者:田中すず/30代女性/3歳のわんぱくっ子を育てるフルタイム母。寝かしつけ後のお菓子が日々の楽しみ
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています