義姉と夫の話し合いがヒートアップ
下の義姉はシングルマザーで、23歳になる息子が1人います。親子で職を転々とし、そのたびに引っ越しを繰り返していました。義父母は引っ越しを手伝うだけでなく、次第に金銭的な援助もするようになり、生活が苦しくなっていったそうです。
そこで義母は夫に、下の義姉親子と一度きちんと話をしてほしいと相談。わが家で話し合うことになりました。
しかし話をしているうちに、夫と義姉は次第に感情的に。ついに義姉が「お前なんかに私の気持ちがわかってたまるか!」と夫に怒りをぶつけました。
そして、夫が生まれたころからずっと、弟である夫に恨みを抱いていたと打ち明けたのです。
長女である上の義姉は初めての子どもとして周囲からかわいがられた一方、下の義姉は生まれたときに「また女の子か」と言われたそう。義母とは折り合いが悪く、衝突することが多かったといいます。さらに、年の離れた弟である夫が生まれると、義姉は「母親の愛情がすべて弟に向いた」と感じるようになったそうです。
義母にもっと自分を見てほしくて、子どものころにいろいろな問題を起こしたのも「全部弟のせいだ」と夫にぶつける義姉。さらに今は、私たちに息子が生まれ、義実家で息子の話ばかりになることもおもしろくないと言うのです。
義姉が明かした、私に近づいた本当の理由
そして話は、私と義姉が以前2人で食事をしたときのことに及びました。
すると義姉は、当時、私から夫の悪口を聞き出し、それを義母に言いふらそうと思っていたと話したのです。しかし私から期待していたような話が出てこなかったため、「おもしろくなかった」と言われました。
私は言葉を失いました。結婚前からやさしく接してくれ、息子が生まれてからも子ども服を買って会いに来てくれていた義姉。純粋に仲良くしてくれていると思っていただけに、その裏に別の思惑があったと知り、ゾッとしました。
一連の話から、義姉は長年、義母に認めてもらいたい、もっと自分を見てほしいという思いを抱え続けていたのだとわかりました。夫は義姉との話し合いを終えたあと、義実家へ行き、聞いたことをすべて義父母に報告。すると義母は、「私の育て方が悪かった」と泣いていたそうです。
その後、夫と下の義姉は縁を切り、会うことはなくなりました。義父母は現在も、県外に住む下の義姉と半年に一度ほど会っているそうです。悲しい結末にはなりましたが、今回の出来事で、相手の表向きの姿だけでは、その人が抱えている思いまではわからないのだと痛感しました。
また、義姉が長年抱えてきた「自分だけ大切にされていない」という思いを知り、3人の子どもを育てる母親として考えさせられることもありました。きょうだいを比べたり、誰かひとりだけが「自分は愛されていない」と感じたりすることのないよう、それぞれの子どもと向き合い、できる限り愛情を伝えていきたいと思っています。
著者:田中良子/40代・女性。2014年生まれの息子、2015年生まれの長女、2017年生まれの次女と夫の5人暮らし。コンビニのアルバイトをしている。趣味はネイル。長女と次女と仲良く買い物に行ったり、オシャレを楽しんでいる。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)