更年期によるものと見過ごした体の異変
50代になったころ、以前より生理の出血量が多くなりました。私は「更年期による変化かもしれない」と思い、しばらく様子を見ていました。
ところが、出血量の多い生理が半年近く続きました。夜用タンポンとショーツ型ナプキンを併用しても、1時間ほどで交換しなければならない日もありました。
出血が続く中で、立ちくらみや疲れやすさなど、貧血を思わせる症状が現れました。それでも私はすぐには受診せず、自己判断で鉄分を含むサプリメントを飲みながら、仕事や日常生活を続けていました。
不安になって婦人科を受診
その後も出血が続き、「もしかすると、がんかもしれない」という考えが頭をよぎり、いても立ってもいられず、婦人科を受診することにしました。
婦人科では血液検査や子宮内膜検査など、さまざまな検査を受けました。結果を待つ時間は長く感じられ、不安な気持ちを抱えたまま過ごす日々が続きました。
検査後に指摘された栄養状態
検査の結果について、医師から「栄養失調の状態」と説明されました。婦人科の病気を心配して受診した私にとっては、思いも寄らない指摘でした。
医師の説明を受け、食事の時間を確保し、栄養バランスを意識して過ごすようにしました。その後、立ちくらみや疲れやすさは次第に改善し、出血も徐々に落ち着きました。
まとめ
生理の出血量が増えたとき、私は更年期による変化だと思い込み、受診を先延ばしにしてしまいました。この経験から、年齢によるものだと決めつけず、気になる症状が続くときは医療機関に相談することが大切だと感じました。同時に、自分の食生活や栄養状態を振り返るきっかけにもなりました。
医師による解説:更年期の大量出血と貧血・低栄養
更年期には、卵巣の機能が低下し、生理周期や出血量が変化することがあります。ただし、大量出血を年齢のせいと決めつけるのは禁物です。貧血や低栄養との関係も含めて解説します。
更年期でも大量出血には注意が必要
更年期には卵巣の機能が徐々に低下し、生理の間隔や出血量が変化することがあります。一方、大量出血の背景には、子宮筋腫(しきゅうきんしゅ/子宮の筋肉に良性の腫瘍ができる病気)や子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう/子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉の中にできる病気)、子宮内膜の病気などが隠れている場合もあります。
生理用品を1時間ほどで交換する状態が続く場合や、立ちくらみ、息切れ、強い疲労感がある場合は、早めの婦人科受診が必要です。
大量出血と貧血・低栄養の関係
栄養失調(低栄養)とは、エネルギーやたんぱく質など、体に必要な栄養が不足している状態です。低栄養や極端な体重減少は生理周期に影響することがありますが、大量出血の代表的な原因ではありません。
一方、大量出血が続くと体内の鉄が失われ、鉄欠乏や鉄欠乏性貧血につながることがあります。食生活を整えることは大切ですが、出血が続く場合は鉄のサプリメントなどだけで対処せず、血液検査で貧血や栄養状態を確認するとともに、婦人科で出血の原因を調べることが重要です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:早川 潤先生(早川クリニック 院長)
著者:刀根山和仁子/50代女性・会社員
イラスト:ゆる山まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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