少しずつ気になる存在に
彼とは同じゼミで、調べものや勉強のために図書館で顔を合わせることがよくありました。
帰る時間が重なると一緒に帰ることもあり、友人を交えて遊びに行くことも。最初はただの男友だちでしたが、一緒に過ごす時間が増えるにつれ、私は彼のことを少しずつ意識するようになっていました。
「このままもっと仲良くなれたらいいな」
そんな期待をひそかに抱いていたある日のことです。
いつものように話していると、彼が「最近、飲み会で知り合った子がいてさ」と、ある女性について話し始めました。
話を聞く限り、その女性はかなり積極的なようで、彼にも頻繁に連絡をしているとのこと。私はすぐに、「彼もその子のことが気になっているんだろうな」と感じました。
本当は少し不安でした。それでも、自分の気持ちを伝える勇気はありません。
彼にどう思われるかが怖くて、つい笑いながら「うまくいくといいね!」と、まるで応援しているかのような言葉を口にしてしまったのです。
後日聞かされた報告
それからしばらくたったころ、彼から「この前話した子と付き合うことになった」と報告されました。
その瞬間、私は言葉に詰まりました。自分で「うまくいくといいね」と言ったはずなのに、いざ本当に2人が交際することになったと知ると、思っていた以上にショックだったのです。
もちろん彼の前では、「そうなんだ。おめでとう」と笑って返しました。
けれど心の中では、「あのとき、どうして応援するようなことを言ってしまったんだろう」と後悔する気持ちでいっぱいでした。
相手に気持ちを伝えないまま、勝手に期待して、勝手に傷ついてしまったような気もして、しばらくは複雑な気持ちを引きずりました。
それでも、時間がたつにつれて気持ちは落ち着いていきました。彼とはその後も同じゼミの友人として接しています。
この経験を通して、思っているだけでは相手に気持ちは伝わらないのだと実感しました。
もちろん、気持ちを伝えたからといって必ずうまくいくわけではありません。それでも、後から「あのとき言えばよかった」と後悔しないためにも、自分の気持ちにもう少し素直になる勇気を持ちたいと思った出来事でした。
著者:佐藤えみ/20代女性・大学生。かなりのインドアタイプで遊びに行くより家で寝たりゲームしたりするのが好き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※AI生成画像を使用しています
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