「うちの敷地にはみ出さないで!」義兄から突然の苦情
子どもの小学校で花植えのボランティアに参加していたころのことです。活動に参加するたびに野菜の苗をいただく機会があり、私は自宅でミニトマトを育て始めました。
ミニトマトは思っていた以上に育てやすく、あまり手をかけなくてもぐんぐん成長。黄色から赤へと色づいていく実を見るのが楽しみになり、収穫したトマトをサラダに入れて家族でおいしく食べていました。
ところが、ボランティアに参加するたびに苗をいただいているうちに、気づけばプランターの数がどんどん増えていきました。
庭だけでは置ききれなくなり、やがて自宅の駐車場にもプランターを並べるようになったのです。
そんなある日、道路を挟んだ向かいに住む隣人夫婦から、思いがけない苦情を受けました。
「野菜が伸びていて、車を停めにくいんだよね。うちの敷地にはみ出さないでほしい」
突然の言葉に、私は驚いてしまいました。というのも、プランターはすべてわが家の敷地内に置いていたからです。「ちゃんと敷地内に収めているはずなのに、どうして?」と、最初は少し納得できませんでした。
しかし、改めて駐車場に並べたミニトマトを確認してみると、私はハッとしました。プランター自体は敷地内に収まっていたものの、いつの間にか大きく成長したミニトマトの枝葉が広がり、一部が隣人の敷地にはみ出していたのです。
隣人は大きなファミリーカーに乗っており、車庫入れの際に伸びた枝葉が邪魔になっていたようでした。
私はプランターの置き場所ばかりを気にしていて、植物が成長したあとのことまで考えられていなかったのです。自分ではきちんとマナーを守っているつもりだっただけに、思わぬ見落としに気づき、申し訳ない気持ちになりました。
その後、育ちすぎていたミニトマトのプランターを3つ処分し、駐車場まわりを整理しました。また、花植えのボランティアで苗をいただく際も、自宅で無理なく育てられる数を考え、ときにはお断りするようになりました。
今回の出来事を通して、自分では敷地内に収めているつもりでも、植物は知らないうちに大きく育ち、周囲に影響を与えることがあるのだと実感しました。これからは自分の敷地だからと安心せず、植物の成長や周囲への影響にも気を配りながら、家庭菜園を楽しんでいきたいと思います。
著者:服部幸子/40代女性/義母と同居中。趣味はアニメとドラマ鑑賞
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年10月)
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