3時間も連絡がつかず…
最も大きな衝突が起きたのは、夫が仕事を終えたはずの時間から3時間以上経っても帰宅せず、連絡もつかなかったときのことです。
夫の職場から自宅までは30分ほど。それなのに、1時間、2時間と経っても連絡がありません。「事故に巻き込まれたのでは?」「どこかで倒れているのでは?」と不安になり、救急車のサイレンが聞こえるたびに、夫が運ばれているのではないかと心配になりました。
結局、3時間以上経ってから夫が帰宅。「コンビニで知り合ったサッカーのサポーターと話し込んでたら、結構時間が経っちゃってた!」と、にこやかに話すのです。手にはお詫びのつもりで買ってきたというアイスもありました。
無事だったことには安心しましたが、あまりにあっけらかんとした夫の態度に、私は怒りが爆発してしまったのです。
何度話し合っても変わらない夫
以前にも、ひとりで義実家へ遊びに行った夫が、「今から帰る」と連絡してきたにもかかわらず、5時間も帰宅しなかったことがありました。
同じようなことが何度もあったため、「どうして、ひと言だけでも連絡してくれないの?」と尋ねたところ、夫は「待ってくれているという意識があまりない」「いつ帰るかなんて気にしなくていいのに」と答えたのです。
私は夫の帰宅時間を考えて夕食やお風呂の準備をしていたので、その言葉には納得できませんでした。
どうしたらわかってもらえるのだろうと、何度も話し合いましたが、なかなか改善せず。次第に「もう私が気にしないようにするしかないのかな」と思い始めていました。
夫の意識が変わったきっかけ
そんな夫の意識が大きく変わったのは、私が急な残業をすることになった日のことです。
その日、私が勤めている薬局では、閉局間際になっても患者さんの対応が続き、私は調剤などに追われていました。夫に連絡する余裕もなく、気づけば終業予定時刻から2時間が経過していたのです。
その間、夫は30分おきに私へメッセージを送っていたようです。しかし、いくら待っても返信がないため、心配になったのでしょう。2時間ほど経ったころには、私の職場に電話をかけてきました。
実は、職場に連絡してきたのは夫だけではありません。ほかのスタッフの家族からも問い合わせがあったそうで、私だけでなく、ほかのスタッフの家族も帰りを心配していたようです。
ようやく帰宅できたのは、終業予定時刻から3時間半後のこと。夫は私の顔を見るなり、「無事でよかった。連絡をたくさん入れてしまってごめん。連絡がつかないときの不安な気持ちがようやくわかった」と話してくれました。
それまで何度伝えてもわかってもらえなかった私の気持ちを、夫も実感してくれたようでした。
それ以来、夫は昼休みや仕事終わりに「休憩中だよ」「今から帰るよ」「少し遅れるよ」など、こまめに連絡をくれるようになりました。私も以前ほど心配したり、イライラしたりすることがなくなりました。
自分は気にならなくても、相手は心配しているかもしれません。連絡を取り合うことも、相手への思いやりの一つなのだと改めて感じた出来事です。
著者:今西梨沙/30代女性・2023年、2024年に男児を出産。薬剤師資格保有。専門知識を生かして、健康や美容に関する記事を執筆している。サッカー観戦と料理が趣味。
イラスト:わかまつまい子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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